あくび、うつりますよね
さあ、今週も一週間がんばるぞ!という月曜日の朝には
あまりふさわしくない出だしですが、
あくび、うつりますよね。
だれかがあくびしているのを見ると、こちらもあくびをしてしまいます。
自分のまわりの酸素が足りなくなるからだ、なんて話を聞いたことがありますが、
そんなことはないみたいです。
なぜなら、テレビの中の人があくびをしているのを見たり、
本であくびのことを読んだりするだけで、
あくびをしてしまうということがわかっているらしいのです。
実は、あくびは「共感」することでうつると考えられているのだそうです。
あくびが何歳からうつるようになるのか、調べた研究があります。
2歳くらいまでは、だれのあくびでもうつらず、
2歳から4歳までは、一番身近な存在である母親のあくびはうつるけれど、
他人のあくびはうつらない。
5歳からは、あくびの映像を見てうつり、
6歳からは、話を聞いただけであくびがうつる、という結果です。
4歳くらいまでは、他人の気持ちを察する能力が未発達であることと
関連していると考えられているんだそうです。
つまり、この人はあくびをしているけど眠いんだな→そうだよね眠いよね、
と共感すると、自分もあくびをするということなんですね。
そう言われてみればそうかもしれない、と思いますよね。
会議中にあくびをしている人を見ても、うつらないのは、
そうかこの人眠いのね→いやいや今眠くちゃだめだろ、
と共感しないからなのかもしれません。
共感することで、その人と同じ行動をする、ということを考えていたら、
『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』(アネット・シモンズ著)
という本を思い出しました。
著者は、人を動かす時には、自分に共感してもらうことが大事だと言っています。
だから、自分は何者か、どうしてここにいるのか、
というストーリーをしっかり語れ、と。
いくら熱弁をふるっても、聞いている人が
「何なの、この人は」と思っているうちは、伝わらないということなんです。
これは、文字で何かを伝え、読者に何らかの行動を起こしてもらう時にも
言えますよね。
文字だけですから、実際に口頭で語るようにはいかないとは思いますが、
「共感」は大事なキーワードだな、と思います。