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サンタクロースって、いるんでしょうか?

突然ですが、皆さんの夢は何ですか?


「えー?! 中学生くらいまでは夢があったんだけど、今はうーん...」
という方が多いのではないでしょうか。
私もかなり答えに困ります。あまり現実的なことだと、夢とは言えないしなあ。


こんなことを考えだしたのは、うちの長男にあることを聞かれたからです。


「本当はさ、クリスマスプレゼントを運んでいるのはサンタじゃないよね?」


息子は4年生。そろそろ聞かれると思っていました。
とはいえ、答えを用意していなかった私は、
「えーと、サンタさんだよ」と、茶碗を洗いながら適当な対応をしてしまいました。
次に聞かれたら、ちゃんと答えなくちゃいけないと思うけれど、
どう答えるのがいいか悩むなあ、と思ってたら、自宅の本棚に
『サンタクロースっているんでしょうか?』という本があるのを思い出しました。


1897年の秋、ニューヨーク・サン新聞に、8歳の女の子から手紙が届きました。
内容は「サンタクロースって本当にいるんでしょうか?」というもの。
ニューヨーク・サン新聞は、この手紙の返事を社説に掲載することにしました。
その内容が、味わい深くてすばらしいと話題になり、
この社説は後に出版されて、世界中の人々に愛読されています。
日本では1977年に初版が出ているので、ご覧になった方も多いかもしれません。


さて、ニューヨーク・サン新聞の記者が書いた返事は、こんな内容でした。


「サンタの姿を見た人は確かにいないかもしれません。
でも、もしもサンタクロースが本当にいなかったら、
この世の中はどんなに暗く、さびしいことでしょう。
この世界でいちばん確かなこと、
それは子どもの目にも、大人の目にも見えないのです。
だから、この世の中に、愛や人へのおもいやりや、まごころがあるのと同じように
サンタクロースもたしかにいるのです。
そして、信頼と創造力と、詩と愛とロマンスだけが、
たとえようもなく美しいものを見せてくれるのです」


私は、サンタの説明として、これをこのまま息子に話す自信はないのですが
(納得させられないような気がして)、
「夢を見続けることのすばらしさ」や
「見えない力を信じる」ことの大切さは伝えなくちゃなあ、と思いました。
大人になると「あれ?私の夢って何だっけ?」となってしまいがちですが、
やっぱり、夢を見るって大事だなあと思います。それが職場でも、家庭でも。
だって、楽しいし、ワクワクしますもんね。


そんなわけで皆さん、すてきなクリスマスを!

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