「友チョコ」世代に期待!
バレンタインデーが近づいています。
一昔前は、この時期そわそわするのは男の子でした。
今、男の子たちは、自分には全然関係ない、という顔をしています。
少なくとも、うちの近所の小学校と中学校では。
一方で、この時期、ため息をついているのが女の子の子どもを持つお母さん。
「友チョコ」作り&配りの手伝いが待っているからです。
今やバレンタインデーは女の子のプチお菓子交換会。
「いつも仲良くしてくれてありがとう。これからもよろしく」を
お菓子交換を通して伝え合うイベントです。
私が話を聞いたお家の子は、毎年20個以上交換すると言っていました。
これはもう年賀状のやりとりと一緒ですね。
話を聞いていて、おもしろいなあと思ったのは、
子どもたちにすでに、友だちと足並みを揃える、という意識があることです。
自分だけ飛び出ないように、だいたい同じようなものを、
同じようなスタイルで送り合う。
そのための事前調査には、お母さんたちも参加しています。
でも、まったく同じではつまらないから、
ちょっとだけリボンをかわいくしてみたり、
スタンプやシールで工夫してみたり。
あくまで、ちょっとだけ、です。
この「ちょっとした工夫」のためのグッズが
この時期、100円ショップにはびっしりと並んでいます。
「足並みを揃えたい」かあ、と考えながら、
自分の子ども時代を思い起こしました。
友だちとケンカするのは嫌だから、という思いは、
どんな時代の子どもにもありますよね。
でも、足並みを揃えたい意識があったかと言われると、なかった気がします。
個性的な子はたくさんいたし、小さなケンカもよくあったけれど、
それが原因でとても友だち関係が悪くなったかというと、
そうでもなかったように思います。
今のように、携帯もメールもありませんから、
ケンカしても修復できる対面コミュニケーションがあったのでしょうね。
今はちょっと難しい世の中だなあと思いました。
あと10年ほどで、この子たちは社会に出て行きます。
その頃の会社の若手は、ほぼゆとり世代になりますね。
「いかん!勝負できないぞ!」という思いも少しはあるのですが、
一方で、私はちょっと楽しみだったりもします。
横のつながりを大切にする世代だからこその発想があるのでは、と。
たとえば、ライバル企業とどこかの部分で手を組んでみるとか、
直接勝負ではない別の方法を用いて、
あっと驚くことをしてくれるのではないでしょうか。
彼らには彼らのやり方があるはず。
たぶん、おもしろいこと、やってくれますよ。