「選んでから、収める」。整理の技術はモノも考えも同じかも?
1週間で21分。1年で1008分。
何だと思いますか?
これ、私が探し物をしているであろう時間の合計です。
「あれ?ここにあるはずなんだけど。えーと...」
そんな調子で、たぶん1日に3分は探し物をしている私。
ある日、ふと計算してみたのです。
なんて無駄な時間。愕然としました。
映画を観たいのに全然時間がない、なんて思っていましたが、
この無駄な時間を使えば、年間10本は観られそうです。
ほしい物がすぐに見つからないということは、
整理状態が悪いということです。
片付け方法を見直す必要がありそうなのですが、
たっぷり時間がかけられない。
どうやったら限られた時間ですっきり終わらせられるのか。
きっと効果的なメソッドがあるに違いない。
そう思って求めたのが片付け本です。
片付け本に頼るあたり、片付けられない人の典型のような気がしますが、
そんなことは気にしていられません。
私が「これだ!」と思ったのは、
ライフスタイルオーガナイザーの鈴木尚子さんという方が書かれた
『もっと心地いい暮らし』という本です。
ライフスタイルオーガナイザーとは、
思考と空間の片付けと整理を手伝うプロのこと。
米国では一般的に認知されている職業だそうです。
この本によると、片付けの基本は7ステップ。
1.全部出す
2.選ぶ
3.仲間に分ける
4.仮置き
5.住所(場所)を決める
6.収め方を決める
7.維持する
ポイントは、1~3までの「選ぶ」作業と
5~6の「収める」作業を混在させないことだそう。
そのために、一度「仮置き」し、落ち着くことが必要なのだそうです。
片付けというと、すぐに収納グッズを買いに走ってしまいがちですが、
適した収納グッズを考えるのはステップ6に入ってから。
なるほどー、と思いました。
ところで、何だかこれ、
原稿書きやアイデア出しにも似ているような気がしてきました。
最初は思いつくことを全部出してみる、
そして使う素材を選び、適した収め方を考える。
「選ぶ」作業と「収める」作業を混在させないことは、
物のオーガナイズも思考のオーガナイズも一緒なのかもしれません。
さて、私のように片付けに時間を要してしまう人は、
引き出し一つから始めるといいそうです。
1日30分どこかを片付けられれば、
1週間でほぼ家全体の仮置きまでは終えられるというのですから、
やる気がわいてきました。
この本、利き脳によるタイプ別の片付け法も掲載されていて、
とてもためになります。興味のある方はぜひご覧ください。
よし!「選ぶ」と「片付ける」をしっかり分けて、
4月になる前にスッキリするぞ!