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「束ねたい」人がリーダー向き?

「監督(リーダー)向きの性格とはどんなものか?」


監督業を長くしていると、いろいろなことを聞かれるが、
よく聞かれるのがこの質問だ、
と言うのは日本代表監督のザッケローニ監督。
この質問に、ザッケローニはこう答えています。


「それは、巨大な責任に対しての身の施し方にあると思います。
チームを預かる責任の大きさ、重さから逃げずに、
むしろ進んで引き受けるくらいの強さと覚悟が監督には絶対に必要です。
監督になるのか、コーチにとどまるのか、その境目も
どこまで責任と向き合えるかが分岐点になる気がします」


そうだよなあ。それほどの覚悟がないと、
代表監督なんてやってられないよなあと思いつつ、
「大きな責任を進んで引き受ける」って、
どういう気持ちなんだろうと考えました。
成功した時は最高だろうけど、
失敗は必ずあるだろうし、批判も必ずある。
進んでその状況に入るって
どんな気持ちからくるのだろうと思ったのです。


ザッケローニ監督は、子どもの頃から、サッカーでも他の遊びでも、
自分で率先して動き、決定し、引っ張って行くタイプだったようです。
選手時代もキャプテンを務めていたと言いますから、
「皆を束ねたい」、「決定したい」という思いが強かったのだと想像します。
でも、「束ねたい」と「大きな責任を進んで引き受ける」は
イコールじゃなさそうです。
世の中、束ねるのは好きだけど責任は取りたくない、という人が
いるんじゃないかなあと思うからです。


では、「大きな責任を進んで引き受ける」って何なんだ?
ザッケローニ監督のインタビューにヒントがありました。


「私はただ自分が興味を持ってきたもの、つまりサッカーに対して
真摯に、情熱を持って取り組んできた。挑戦し続けてきただけです」


そうか。やはり、それなんですね。
好きなことを徹底的に、一生懸命やる。チャレンジし続ける。
チャレンジにはリスク、責任がつきもの。でも、チャレンジはやめない。
なぜならサッカーが好きだから。そのためなら、進んで責任を引き受ける。
そういうことなんだと思います。


ザッケローニ監督は言っています。
「私はリーダーになるための勉強をしてきたわけではありません。
そんなことをして、リーダーになれるとも思いません。
リーダーとは自分からなるものではないと思います。
その人がリーダーであるかどうかは、周りの人が決めることです」


そうですよね。「束ねたい」から
リーダーになれるというわけじゃないってことですね。
ひとつの事に情熱と覚悟を持って取り組む。
やはり原点はそこなんだなあと改めて思いました。


さあ、ワールドカップです。
日本中の大きな期待を背負って、先頭に立ってブラジルへ行く。
そんなとんでもないことができるのは、
仕事に対して、桁外れの熱い情熱があるからです。
行け!ザックジャパン!

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