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勝負強くなるためには

「10点とっても勝てない試合もあるし、
1点だけで勝てる試合もある。
勝負とはスコアに関係なく、相手に差をつけることです」


メンタルトレーナーとして多くのアスリートの
コーチングに携わっている杉澤修一さんが、
著書『勝負強さの秘密』でこう述べています。


プロレベルのゲームになると、どんなスポーツでも、
技術力での勝負は全体の1割程度に過ぎないのだそうです。
では、残りの9割を何で勝負するかというと、
ゲームの間に何度か訪れる「相手に決定的な差をつける場面」で
能力を発揮する力、なのだそうです。


決めるべき場面で決められる、つまり勝負強くなるためには、
勝負練習が必要だ、と杉澤さん。
その練習内容の一つが、まず試合をし、結果を振り返り、内容を分析すること。
これを繰り返すことだと言います。
勝っても、負けても、そのプロセスをしっかり振り返って、分析するだけです。
この時のポイントは、真っ向勝負をすること。
野球で言えば、ど真ん中のストレートを投げる。
強烈なホームランを打たれることもあるかもしれませんが、
バッターが変われば、三振に打ち取れることもある。
勝負がいろいろな要因で変化することを体感することが大事なんだそうです。


日本人アスリートの多くは、負けが込んだり、失敗が続くと、
原因はすべて自分の技術にあると思いがちだと言います。
なので、負けるとひたすら技術練習に走る。
これでは、いつまでたっても勝負強くはならないのだそうです。


うーむ。これはビジネスでも言えますね。
ばっちりの企画書を準備して、プレゼンに臨んだのに通らなかった場合、
原因がすべて企画書の内容にあるとは限りません。
プレゼンの仕方にあったのかもしれないし、
服装がよくなかった、なんていう場合もあるかもしれません。
ダメだった場合は早く忘れて、次、次。これでは、いけませんね。


ところで、勝負強くなるためには、
頭と体を切り離すことも必要だと言います。
「ああ、もうダメだ」、「もう負ける」と考えるのは頭で、
体はあきらめていないのだそうです。
前述の『勝負強さの秘密』には、
そのためのトレーニングが紹介されていて、興味深いです。
仕事をしていても、
「あ、これ、なんだか嫌な感じに進んでいるなあ」と考え始めると、
どんどん考えてしまって、
勝手に調子を落としていってしまう、なんていうことはないでしょうか。
頭と体を切り離す方法が身に付けば、いろいろなところで役立ちそうです。


いやあ、しかし、勝負とは単純ではないですね。
ワールドカップを観ていると、つくづくそう思います。
点の取り合いで、最後の1分で勝負が決まる試合もあれば、
相手が勝手に自滅していった、というような試合もあります。
相手を罵倒したかと思えば、内輪もめするチームもあります。
何が起こるかわからない。だから勝負はおもしろい。
私の寝不足、まだまだ続きそうです。

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