キーワードは「安心」
我が家には思春期の息子がいます。
朝、そして夜、何度も「イラッ」と来る時間が訪れます。
普通に会話していても、どんどんおかしな方向に話題がそれて、
話のポイントが何なのか、どこに向かっていくのか、
わからなくなってきます。
低学年の時は
「あー、そうなんだ! 地球が何回回ったら?」や、
「じゃあ、一生できないじゃん!」
などと、思わず笑ってしまうような返しをしてきていたのですが、
高学年になるとこれがもっと高度になってくるからです。
そのため、言い争いになることも少なくありません。
後から冷静になって考えてみると、
息子の反応は、防御だと気づきます。
私から攻撃されると思って、
自分を守るための行動を無意識にとっているのでしょう。
そう思うと、
もっとこういう言い方をすればよかった、
などと反省します。
そんなわけで、私自身も子育て勉強中なので、
参考書的書籍にもよく目を通します。
最近、読んだ本にこんなことが書いてありました。
キーワードは「安心」
不安な状況にいると人は注意力が散漫になり、
その反対に安心できる環境の中では集中力が生まれる。
動物的な本能なのでしょうか。
いつ攻撃されるかわからないと思っていたら、
そわそわして、なかなか落ち着くことができませんが、
「大丈夫、ここは安心だ」と思えば、
リラックスして人の話に耳を傾けることができます。
「○○は終わったの?」
「早くやらなきゃだめでしょ!」
「ちゃんと人の話を聞きなさい!」
これは、攻撃。
相手が安心できる環境を作っているとは言えないですね。
そんな状況で、人の話を素直に聞けるわけがありません。
「あなたは大丈夫。困ったことがあったら私が助けるから。」
というメッセージをいろんな形で発することが、
もっと必要だなと感じました。
伝わっているだろう、わかってくれているだろう、
ではダメだなあ、と。
そして、これは、親子関係に限ったことではありませんね。
あの人と話すと何だか毎回会話がトゲトゲしてしまう、
ということがあったら、
もしかしたら、それは相手が自己防衛し、
反撃してきているからなのかもしれません。
相手に何か困っていることがないか聞き、安心してもらう。
これだけで、その後のやりとりが変わるかもしれません。
それにしても、コミュニケーションって奥が深い。
まだまだ勉強です。