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「いつでも前向きに、楽しいことだけ考える」は正しい?

「インフルエンザで数日自宅に缶詰になった息子と
DVDで映画『インサイド・ヘッド』を観ました。


見終えた私の感想は、
「反省。自分の感情も、他人の感情ももっと大切にしよう...」です。


子ども向けというよりも、大人が観るべき作品だなと思いました。


以下、少々ネタバレです。


主人公は、11歳の女の子の頭の中にある感情たち。
「ヨロコビ」、「カナシミ」、「イカリ」、「ムカムカ」、「ビビリ」。
感情たちのリーダー的存在は「ヨロコビ」です。
いつも前向きに、どんなことも楽しくなるよう、場をしきっています。


頭の中には、ボーリング場のレールみたいなものがたくさんあって、
思い出ができる度に、思い出のボールが転がってくるしくみになっています。
ヨロコビの思い出なら黄色いボール、カナシミの思い出なら青いボールと、
感情別に色が分かれています。


レール上にあるボールは黄色だらけ。楽しい思い出がいっぱいです。
ヨロコビで満ちているのが正しい状態だと思っている「ヨロコビ」は、
この状態に満足しています。


ボールを他の感情、例えば「カナシミ」が触ってしまうと、
黄色いボールが青いボールに変化し、
楽しい思い出が悲しい思い出に変わってしまうので、
ほかの感情が誤ってボールにタッチしないよう、常に気を配っています。


ところが、この感情の持ち主である11歳の女の子の環境に大きな変化があり、
頭の中の感情たちにいろいろなハプニングが起こります。
ハプニングに対処していく中で、感情「ヨロコビ」は、
他の感情たちの大切さに気づいていき、
頭の中を楽しい思い出だけにすることが
正しいことではないことを理解していきます。


皆さんは、悲しいことはなるべく考えないようにしたり、
ムカッと来た時に無理に楽しいことを考えて、気分を変えてみたり、
怒ったほうがよい場面で、笑って誤摩化したりすること、ないでしょうか。


私はこの映画を観て、感情に素直になることの大切さを学んだ気がしました。


エネルギーを必要とすることですが、
悲しい時はしっかり悲しむ、怒る時はしっかり怒ることが必要なのだと思います。
そうすることで、楽しいことが一層楽しく感じられるのだと思いました。
同時に、他人に対しても、
「怒らないで!」とか「泣かないで!」とか、軽々しく言ってはいけないな、と。
そう考えると、またまた反省モードに入りますね...。

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