やる気になる声かけ、あなたはどれ?
「慶応に受かったら、
キラキラした友だちがいっぱいできるし、
アナウンサーにだってなれるかもしれないよ!」
「君って天才だよね。よくこんな発想ができるな」
塾の講師からこんな声かけをされ、
成績学年ビリの女子高校生が俄然やる気になって
どんどん勉強し、最終的に偏差値を40上げて慶応に受かった実話は、
『ビリギャル』として映画化もされ、話題になりました。
この塾講師、坪田信貴さんが書いた
『人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書』を読んでみました。
坪田さんの指導のモットーは「子別」。
子どものタイプを9つに分け、それぞれのタイプにぴったり合った対応をして、
やる気を引き出しています。
映画の主人公になったビリギャル、さやかは、
典型的な「楽天家タイプ」でした。
坪田さんによると、楽天家タイプは、
「好奇心旺盛で、楽しいことが大好き」
「失敗しても立ち直りが早い」
「発想力が豊かで、多彩なアイデアが出てくる」
一方で「長時間集中するのが苦手でつめが甘い」
「逃げ道があると楽な方へ逃げようとする」
などの特徴があるそうで、
このタイプをやる気にさせるには
「とにかく明るい未来を描かせる」
ことが必要だといいます。
「慶応に受かったら、キラキラした友だちがいっぱいできるし~」
という声かけがまさにそれで、
「君、このままじゃ何にもなれないよ」
といった否定的な声かけを一番嫌うそうです。
でも、「慶応に受かったら、キラキラした友だちがいっぱいできるし~」が全く響かず、
逆に怒り出すタイプの子もいます。
それが「完璧主義タイプ」。
理想、やりたいことがはっきりしていて、
そこに一切の無駄なく進んで行きたい彼らに、
半ば夢物語のような未来を提示しても
「バカにするな」と思われるだけだといいます。
このタイプをやる気にさせるには、
本人の理想を正確に把握し、
そこに到達するための道筋作り(本人がすでに作っている)を一緒に確認し、
実行できるよう助言するくらいがいいそうです。
私は、自分は「楽天家タイプ」だという認識があり、
この本に掲載されていた、
自分のタイプを知るためのテストでも、
思い切り「楽天家タイプ」と判定されたのですが、
確かに、暗い未来は思い描きませんし、
「このままだと。。。」というトーンの話をされると、
とたんに逃げ出したくなります(現実逃避しているとも言えますね)。
『なぜ、あなたの話はつまらないのか?』と
『「あなたの話は断然おもしろい」と言われるために』
というタイトルの本が2冊あったとしたら、
迷わず後者を選ぶタイプです。
ちなみにアマゾンのビジネス書カテゴリーで、
「あなたは」という言葉が含まれるタイトルを検索してみたら、
『なぜ、あなたは○○○ではないのか?』のような表現がどんどん出てきました。
そうか、こっちのほうが刺さるんだなあと思いました。
話を戻します。
そう、タイプです。
タイプによって響く言葉が違うんですよね。
わかっているのですが、日常生活では忘れてしまう。
周囲の人についつい同じような声かけをして、
相手が思ったように反応してくれないとムッとしたりしてしまいます。
しっかり相手のことを見ていなかったなと反省しました。
皆さんの周りにもさまざまなタイプがいると思います。
その方たち、やる気に満ちているでしょうか?
こちらの対応を少し変えて、それぞれのやる気をもっと引き出せたら、
すごいパワーになると思いませんか?
なんて考えていると、わくわくしてきますね(楽天家タイプ的思考)。
今週もすてきな1週間でありますように!