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え? 不安の伝染が原因だったの?

飼い猫が皮膚炎になってしまい、病院通いをしています。
2週間に一度、
薬浴といって薬品が入ったお風呂にいれてもらうのですが、
これが結構な料金。
スーパー銭湯の5倍くらいします。


そこで、何とか自宅でできないかなあと思い、
先生に薬浴の内容を聞いたところ、
「薬品の入った石鹸でていねいに洗った後、
石鹸をつけたままの状態で15分放置します」とのお答え。
即、断念しました。
猫はただでさえ水が嫌いと聞きます。
15分濡れたままで待たせるなんて、無理。
大暴れする様子が目に浮かびます。


ところが、先日読んだ動物行動学の本に、
こんなことが書いてありました。
「猫がシャンプーを嫌がるのは、
飼い主がかもしだす雰囲気のせい」。


ええーっ?


よく読んでみると、こういうことらしいのです。


陸上で暮らす動物は、皆、
基本的に水に濡れるのを嫌がる。
キリンもチンパンジーも、
雨が降れば木の下などで雨宿りする。
同様に、犬も猫も水が嫌い。
だが、猫がほかの動物に比べて特別に水嫌いというわけではない。
「猫が水嫌い」と言われるのは、
水に濡れたときのリアクションが大げさだから。
そして、大げさになる理由は、飼い主の
「猫は水が嫌いだから、素早く済ませなくては」
という不安を殺気として感じるためだ。


殺気?
飼い主の不安を殺気として感じるから暴れるの?
びっくりしましたが、なるほどなあ、とも思いました。


こういうこと、仕事をしていてもありますよね。


たとえば、プレゼンのとき。
プレゼンを担当する人が、不安な様子でいたとしたらどうでしょう。
聞いている人は、その人の雰囲気に引っ張られて、
落ち着いて聞けなくなりますよね。


会議のときもそうですね。
場をしきる人が、そわそわしていたり、
ちょっと機嫌が悪かったりすると、
ほかのメンバーもその空気を感じ取ってしまいます。
決まるものも決まらなくなりますね。


そういうときに共通することは、
話し手に笑顔がなく、さらに相手の目を見ていないことではないでしょうか。


人材育成コンサルタントの清水久三子さんによると、
アイコンタクトは長さに意味があるそうです。


まず、聞き手に「公平に見られている」という意識を持ってもらうためには、
1秒以上のアイコンタクトが必要。
これ以下だと、「スルーされた」と思われるそうです。
さらに、「信頼性」を感じてもらうには3秒以上、
「自信」を感じてもらうには5秒以上目を合わせると良いそうです。


笑顔でしっかりアイコンタクトをとれば、
堂々とした印象を与えることができ、聞き手に
「信頼できそう」、「話をもっと聞いてみたい」
と思ってもらうことができますよね。
そして、これができるということは、
何より自分自身が落ち着いた状態であるということ。
不安や緊張をコントロールできているということでもありますね。


いやぁ、猫からいろいろと考えさせられました。
アイコンタクト、猫に5秒はひっかかれそうなのでやめておきますが、
笑顔で堂々とふるまえば、猫も安心するかもしれません。
薬浴、トライしてみようかな。。。

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