変われば、変えられる
今年の前半、世界中の多くの都市で
社会活動を制限する措置がとられていた頃、
テレビやネットで
中国やインドの空が見違えるように
澄んでいく様子や、ヴェネチアの運河に
透明度が戻る様子を目にしました。
こんなに短期間でここまで変わるのかと驚き、
環境汚染を広げているのはやはり人間なんだ、
ということを改めて認識しました。
つい最近、「学生が就職企業に何を求めたか」
についての記事を読みました。
大手就職情報会社が
日本の2021年卒業予定の学生を対象に行った調査です。
調査によると、学生が就職企業に求めたことの
1位は「社会貢献度が高い」(30%)でした。
2位の「将来性がある」(29%)、
3位の「職場の雰囲気が良い」(27%)、
4位の「給与・待遇が良い」(26%)
などを上回る結果です。
ちなみに、企業の社会貢献度を
何で判断しているか、の問いに、
53%が「企業理念」と回答。
次いで「ビジネスモデル」(44%)、
そして、「福利厚生など従業員に対する姿勢」(40%)だそう。
社会貢献度が1位なんだ!
そして、理念やビジネスモデルで
しっかり社会貢献度を見ていたとは!
バブル直後に就職した私の世代とは、価値観が違うなあ、と思いました。
そういえば、我が家の高校生男子が
学校で、国連の「SDGs」についての授業が
あったと先日言っていました。
Z世代と呼ばれる彼らも、ミレニアル世代も、
小さな頃から「リサイクル」や「地球温暖化」といった
キーワードを耳にして育っていますし、
環境保護や社会貢献は、私たちが想像するよりも、
もっと身近なトピックスなんだろうと思いました。
また、彼らがデジタルネイティブであることも、
このあたりの価値観を高めている原因のようです。
ネットで情報を簡単にサーチできること、
見つけた情報をSNSでいち早くシェアできることが
大きいですね。
さらに最近は、スマホを使って気軽に社会貢献できる
デジタルチャリティーの注目度も高いよう。
たとえば、指定されたハッシュタグと食べ物の写真を
SNSにアップすると、途上国の子どもたちに
給食が送られるなどの仕組みです。
企業がどんなタイミングで、どのような取り組みをするか、
若い世代はじっくり見ていて、しっかりシェアしている。
企業は気が抜けませんね・・・。
さて、私も、若い世代を眺めている場合ではありません。
短期間で中国やインドの空に青さが戻り、
ヴェネチアの水が澄んだことを知った今、
「変われば、変えられる」と改めて思っています。
年末、そんなことを考えながら、
来年の行動を立てたいなと思いました。