「見える」つながり
社外のパートナーさんと、
あるプロジェクトの打ち合わせを
オンラインで行っていたときのこと。
本題が終わり、雑談しながら、
オンライン会議ツールの
バーチャル背景をいじっていたら、
宇宙船の操縦席に自分が座っているような
背景になりました。
窓の外は宇宙。惑星も見えます。
「いいですね、これ!」と言いながら、
3人の参加者全員が同じ背景をセットしたところ、
一気に、連帯感がアップ!
設定が宇宙なだけに、壮大なミッションを
遂行しているような気持ちになり、
「地球のために、一緒に戦いましょう!」などと
お互いを励まし合いながら、会議を終えました。
背景を一緒にしただけであれほど
モチベーションが上がるとは!
新しい発見でした。
企業がオンライン会議のバーチャル背景を
自社のロゴカラーで統一したり、
自社商品の画像を組み込むなどの
取り組みをよく目にします。
私は今まで、それは主に社外への宣伝が
目的なのだと思っていました。
もちろんそれもあるのでしょうが、
今回の体験で、
メンバー間の連帯感を強める
役割もあるのだと気づきました。
改めて考えてみると、
ユニフォームの役割ってそれですよね。
「私たちはOne Teamである」ということを
見える形にしている。
つながりを見せているんだなと感じました。
中学校や高校の部活時代を思い返してみると、
同じ色・形のユニフォームや
ウィンドブレーカーに袖を通すことで、
確かに「私たち、同じ仲間だよね」を
感じていたような気がします。
ドレス効果という心理学用語があるそうです。
身にまとった服装に人格を合わせることだそうで、
たとえば警官のユニフォームを着ると、
とたんに正義感のある言動や行動が
増えるなどの現象を指すようです。
会社のロゴ入りのユニフォームを着ると、
会社の一員としての意識が高まるというのは、
こういう心理的な効果の結果なのですね。
そしてそこから、連帯感や一体感が
生まれてくるのかもしれませんね。
あれ? ということは、「おそろい」の
ファッションって、一体感がほしい!とか、
一体感を演出したい! という
深層心理の表れなのでしょうか。
いまだかつて「おそろい」の服を着たいと
思ったことがないですが、
それは私が一体感を欲していなかった
ということなのかな...(苦笑)。
まじめに分析したことはありませんが、
実に興味深いと思いました。
ちなみに、おそろいのファッションは、
今はリンクコーデと呼ぶそうで、
20代の男子が読む雑誌の調査では、
リンクコーデをしたことがある人は
男女とも約5割。
リンクコーデに興味がある人は
男女とも約9割に達しています。
(FINE BOYS調査)
9割!
時代は連帯感や一体感を求めているのかな。
これもまた実に興味深い!
早いもので2月もあと少し。
まだまだ寒いですが、
体調に気をつけてまいりましょう。