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自分ツッコミの時代

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メルマガを書いていることもあり、
日常的に情報を拾いにいく習慣があります。

先日、あるWebメディアの記事を読んでいたら、
お笑い芸人の千原ジュニア氏が、
「ブレイクする人の特徴」について、
「実ってもいないのに頭を垂れないやつ」
とコメントしていました。

今の若いお笑い芸人たちは、優秀だし、礼儀正しい。
そしてみんな仲がいい。
でも、自分は「実ってもないのに頭(こうべ)垂れるな」
とどこかで思ってしまう、と。
あの「実るほど~」の言葉には、
「頭垂れるなんて後でなんぼでもできるから、
実るまでは何を言われようがムチャクチャやったれ」
という教えがあるのではないか。
実る前から頭を垂れていたら、伸びるものも伸びない、と。

これは私も感じます。破茶滅茶な人が少ない。
いるところにはいると思いますが、日常生活の中にいない。
でも、そういう人が生まれにくい時代だというのもわかります。
飛び出ることが難しい。
飛び出るとすぐにSNSなどで非難される。
悪目立ちしたくない、そう思ってしまうのも無理はない。

私が新卒で入った会社は、時代もあって、
破茶滅茶な人がたくさんいました。
単にみんな破茶滅茶なのではなく、
一生懸命、楽しんで仕事をしていました。
毎日いろいろな事件が起こりましたが、
まったくストレスにはならず、むしろ、おもしろかった。

私も20代の頃は、全然社会がわかっていなかったので、
わりと破茶滅茶でした。

意見はストレートに直球で言う。オブラートには包まない。
ザッツマイウェイのような、若気の至り満載な思想があり、
ハンドルを切らず、ブレーキ踏まず、
時速70キロくらいで相手めがけて突っ込んでいくこと度々。
周囲にそういう感じの人が少なくなかったので、
クールウェイだと思ってたんですねえ。

そんな時、
「おいブレーキを踏め」と言ってくれたり、
「そのまま来るな、包め」などと
ユーモラスに注意してくれる人もいましたが、
真面目に怒る人もいました(笑)。そりゃそうだ。
「何様なんじゃ!」と、あの頃の私に
大声で突っ込みたいところです。

自分がそうだったからということでもないのですが、
私も、やはり、若いときは破茶滅茶な時期があるほうが
いいと思うんですよね、少しは。
なぜなら、そうすることで気づきがたくさんあるし、
時には盛大に怒られたりして、学びがあるからです。キリリ。

と書いておいて、ここで思い出したのが、イチロー氏の言葉。
ある野球チームに指導に行ったイチロー氏が、
君たちは大変だ。怒ってくれる人が周囲にいない時代だ。
周囲に言われないということは、
自分で気づいていかなくちゃいけない。
自分で気づいて、成長していかなくちゃいけない
大変な時代に生きている。
というようなことを言っているのをどこかで読みました。

確かに。大人は大人で大変。教育の考え方が変わっているし、
さまざまなハラスメントも存在し、
注意したくても、なんとなく口をつぐんでしまう
ということも多いでしょう。
ということは、70キロでぶつかっていっても、
相手は困った笑みを浮かべて黙るか、無視するか。
または、その人ではない上司から
後日柔らかく注意されるかもしれません。
注意されるならまだいいですが、
何も反応がないとこちらの学びになりませんね。

なのでこれからの時代は、盛大な自分ツッコミが必要。
自分で「そんなわけないだろ!」って
突っ込まなくちゃいけません。
イチロー氏の言う通り、大変な時代ですが、
だからと言って、周囲の反応を伺って
20代を過ごすのはもったいない。
70キロとは言わず、50キロくらいで、
ちょっとだけブレーキ踏んで突っ込んで、
「ちゃんとブレーキ踏めよ、ですよね?」
と相手に言うくらいでちょうどいいかもしれません。

今年も終わりますね。
風邪が流行っていますので、体調に気をつけて
どうぞ良いお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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