「守」を省いていませんか?
「遠くを見ています」
テレビのインタビュー番組に出演していた
草彅剛さんが、なぜそんなに目がいいのか、
何か特別にしていることがあるのか、と聞かれ、
そう答えていました。
インタビュアーが、
いやいや、そんな簡単なことであるわけがない、
もっと他に何かやっているでしょう、
というような反応をしたら、
草彅さんは、こんなことを言いました。
「だいたい、そういう反応されるんですよ。
そんなわけないって。でも、皆さん、
子どもの時から、遠くを見るのは目にいい、って
言われてきているのに、実際やっていないでしょう?
やってます? 僕はちゃんとやっているんですよ」
「ああ、そうだ。本当にそうだ」と私は思いました。
いいと言われていることを素直にやっているのか?
やったと言えるほど、続けたのか?と。
「よく噛んで食べなさい。30回噛みなさい」
なんて、言われたりします。
よく噛むと体にいいと
私も親や祖父母に言われました。
でも、私はやってこなかった。
どう体にいいのかわからんと思っていたのか、
面倒臭いと思っていたのか、
子どもの私がどう感じていたのかは覚えていませんが、
とにかくやってきませんでした。
昔から言われていたことに限らず、
「エスカレーターではなく階段を使うといい」
とか
「水をたくさん飲むといい」
など
健康にいいというジャンルに絞っても、
「こうするといい」という情報は山ほどあります。
これまた、私の場合、
素直に採用していることはほとんどありません。
無意識に、
「そのやり方は私に合っていない」とか
「いや、もっと効果がある方法があるはずだ」と、
やらない理由を考えているのかもしれない。
書きながら、そう自分自身の癖を分析したのですが、
いやこれは、まず自分でよく理解してから取り入れたい、
ということだと気づきました。
よく理解していないものに手をつけたくないというやつ。
でも、これ、理解するまでに時間がかかるわけなので、
なかなか手をつけないということになります。
「ちょっと待って、まだ理解していないから」
なんて言っていると、時間がどんどん過ぎる。
そして、なんだかんだ、
オリジナリティを加えようとする 笑。
そのままやりたくない。
厄介です。
仕事や勉強でもそうかもしれません。
「こうするといいよ」という情報やアドバイスを
もらっても、そのまま実行しない。
これもまた、
「待って、これから理解するところだから」
とか
「私なりのやり方があるはず」
みたいな理由ですね・・・
そうなると、いつまでたってもやらない。
まずは、言われたまま、素直にやってみる。
いろいろ工夫を加える前に、やってみる。
これ、とても大切だと気づきました。
なんでもかんでも片っ端からやったほうがいい
ということではもちろんありません。
でも、難しいことをいろいろ考えず、
まずは言われたまま、いくつか試してみる、
とにかく早く取り掛かることが大事だなと。
やりながら理解することもできるし、
やらないと理解できないこともある。
やらないと、自分に合っているかどうかもわからない。
守・破・離ですね、これは。
守を全然やっていないのに、破に行っちゃいかんよ、
まず、教えのままやってみて、
そこから自分のオリジナリティを加えなさい、
ってことですね。
まずはレシピ通りやってみよう、
つべこべ言わずにまずやってみなさい、私! 笑
というわけで、
書きながら、自分自身にツッコミを入れる、
リフレクション感満載のメルマガになりました。
さて、あっという間に8月も終わり。
暑すぎて、早く秋が来ればいいと思っていたのに、
ツクツクボウシの鳴き声が聞こえると
夏の終わりを感じて寂しくなってしまいます。
とはいえ、9月もまだまだ暑いでしょう。
台風も心配です。
体調に気をつけてまいりましょう。