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「愛」を感じる企画書

 先週の水曜日、ある企業のコンペに参加し、プレゼンテーションをさせていただきました。もともとのきっかけは、サイトを見てのお問い合わせに始まります。プレゼンのテーマ、すなわち求められた提案は、現サイトのリニューアルについてでした。

 担当したのは、弊社の女性ディレクターのNさん。翌日、先方の担当者の方との電話でのやりとりで、「短期間にここまで考えてくれて、愛を感じた」とのコメントをいただけたと喜んでいました。正式に採用が決定した段階ではありませんが、担当者としても、会社としても、こういったコメントをいただけるのは一番やりがいを感じられる瞬間です。

 実は、1年ぐらい前に、Nさんがワタシにこんなことを言ったことがありました。
 「もし自分がクライアント側にいたとして、グラスルーツの企画書を読んだら、愛を感じると思うんですよ。ここまで真剣に考える会社はそうそうないと思いませんか?」と。うぬぼれと言われてしまえばそれまでですが、そのぐらい真剣に、プライドを持って企画書を書いていることは事実です。そんな経緯があったので、実際に「愛を感じた」というコメントをいただいて、ワタシもNさんもうれしいような、逆に照れくさいような、でもやっぱりうれしいような、複雑な心境に陥りました。

 愛を感じさせる企画書って何なのでしょう? ワタシは、一言でいえば、他の企画書の焼き直しではなく、その企業の状況を踏まえて、その企業のためのオリジナルの企画書を一生懸命つくることだと思います。クライアントサイドから見ると、そんなの当然じゃないかと思われるかもしれませんが、コンペというのは、受注の保証がありません。コスト(時間)を掛けずに参加して、受注できれば御の字と考える企業も少なくありません。そうなると、企画書の表紙の「◯○株式会社御中」の◯○のところを書き換えて出したくなるのも人情というものです。それはあくまで極論だとしても、企画書のレベルにはいろいろあります。その企業と同業他社に出す場合と、同じ企画書でまかなえてしまうケース(悪い意味で)もあります。つまり、一般論で語られている企画書です。これは、間違っているとは言えませんが、やっぱり一般論なのです。たとえばアイドマ(AIDMA)やAISAS(アイサス)の法則でのみ語っている場合は、これに当たります。

 しかし、企画書の出来映えを判断するのは、あくまでプレゼンを受ける企業です。違いを見分ける目を持っているからこそ、「愛」を感じとることができるのです。残念ながら、企画を出すワタシたちにそのコントロールはできないのですから。ワタシたちにできるのは、精一杯その企業のことを考えること。そして、「愛」を込めたものに「愛」を感じたと言ってもらえてはじめて、途中の苦労は吹っ飛ぶ。これからも、「愛」を感じていただける企画書を書き、自分たちらしさを追求していきたいと思います。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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