ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

美しい!体育会系、という組織

 ヤセっぽっちで、小柄なワタシですが、実は、学生時代は体育会にいました。やっていたのは、ハンドボールです。ハンドボールは、先日の国際試合での再試合問題や、宮崎大輔選手人気で、最近ようやく少しは日の目を見ているようですが、ずっと長いことマイナーなスポーツでした。マイナーなだけならまだしもなのですが、「格闘技系の球技」などと揶揄されることもしばしば。でも、それは誤解です。ハンドボールの面白さは語り切れません。やっていた者として言えば、あのアクロバチックかつ知性を問われるおもしろさ(それはすなわち難しさでもあるんですけど)は、いくら語っても語り切れないものがあります。あ、一応強調しておきますが、ワタシはあの切れ長の目を持つ宮崎選手の大ファンです!

 そんな学生時代があって、今年、しばらくぶりにかつてのメンバーと再会しました。今年はいよいよウン十歳なので、1泊で箱根の温泉旅行に行こう!と。当時キャプテンをやっていた手前、一応、ワタクシ、幹事でした。

 かつてコーチをしてくれた恩師(今では教授)も招いて、同期7名中5名が参加し、いざ決行! ワタシが所属していた学校は「ごきげんよう」と言ったりする、世間的に言えばヤワな学校でしたが、それでも今回温泉旅行に行って痛感したことがありました。それを一言で言うと、「やっぱり体育会系」ってことです。

 とても、気持ちが良かった。世間的に言うと、「体育会系」と聞くと、上級生が下級生を理不尽にアゴで使うようなイメージがあるかもしれません。でも、ワタシが育った体育会というのは、まったくそういうものとはかけ離れており、とても合理的で、先輩と後輩はとても仲が良く、むしろ勝つことに対して厳しく、メリハリのある組織運用がなされていました。
 入部当時、恩師から言われたことを今でもはっきり覚えています。『「ファイト!」「オー!」と言ってるヒマがあったら、その声はコミュケーションに使え』と。『「ファイト!」「オー!」というような精神性を重んじているのは日本だだけ』と。 
また、こうも言われました。『ハンドボールは粗野なスポーツのように思われているけれど、粗野なスポーツではない。だからこそ、それにふさわしい行動を取ることが大事』と。
  と、いうわけで、ワタシたちは世間が抱くハンドボールのイメージに反発を覚えながらも、ハンドボールのおもしろさを満喫することができたわけです。そして、そのおかげで、後輩が先輩に気働きをしても、誰も「させられている」と思っていない。それが、ワタシが所属していた部の特徴でした。

 よくある意見に、人と人が親しくなれるのは、上下関係を意識しないからこそだ、というものがありますが、ワタシはそうは思いません。上下関係を意識しても、上下関係と信頼関係、上下関係と近親関係は無関係であり、本来、比例関係にはないと思います。具体的には、たとえ敬語を使う間柄であろうとも、それを理由に親しい関係が築けないのはおかしいと思うのです。ところが、今どきの風潮だと、必ずしもそう捉える人は多くないようです。これは、とても狭い考え方で、残念な風潮だと思います。

 さて、温泉旅館に辿り着いたワタシたちは、恩師であろうとも、基本は無礼講。でも、お茶を注ぐなどの一般的なことは、みんなが極々自然に恩師に気を配ってました。これは、とっても見ていて気持ちのいいことです。

 ワタシは、ビジネスにおいて、あまりに単純な年功序列主義に偏ることには疑問を持つ一人ですが、年配者に対して敬意を表する態度を取ったり、マナーを大切にすることは必要な感覚だと思っています。それは、もしかしたら、インターナショナルな感覚ではなく、アジア的な(儒教的な)感覚に基づくものなのかもしれませんが、それで何で悪いんだ!?と思います。
 グラスルーツは今、汗臭い理不尽な体育会系ではなく、「美しい!体育会系」に向かって、まっしぐら。現スタッフと、その価値観を共有していきたいと思っています。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

社長メッセージを見る >>

これまでの記事

視点発見の旅
メルマガ【開-CAY】お申し込み

ご一緒に「視点発見の旅」へ!
メルマガは「開-CAY」で届きます

詳細を見る >>

「個人情報の取り扱いについて」

このページのトップへ