名刺の肩書き
こんにちは、グラスルーツの小野です。
毎年、3月は世の中全体が期末ということもあって、社内のマンパワーが不足がちになるせいか、社長のワタシもプレイヤー比率が高まります。
ワタシはAll About Profileでも記事を書いていますが、同業の経営者の方たちはやはりほんのりプレイヤーの匂いがして、親しみを覚えます。また一方で、恐らく営業の達人なのだろうなという方に出くわすと、その才能に羨望の眼差しを送っています。現場プレイヤーでもある各社の社長の皆さんは、名刺の肩書きには何と書いていらっしゃるのでしょう? ワタシの場合は、ただ単に「代表取締役」です。「◯◯コンサルタント」「プロデューサー」と併記されている方も少なくないように思います。
正直なところ、ワタシの今の名刺の肩書きは吟味して選択したものだとはいえません。本当は、吟味が必要なんですよね。
ワタシがプレイヤーとして仕事をするとき、やっている業務はほぼコンサルティングです。それでも、コンサルタントと名乗るのには、ちょっとした抵抗感があります。これはまったくもって、ただの先入観なのですが、コンサルタントという言葉は、どうも「先生」という言葉を連想してしまい、自分のアイデンティティにそぐわないのです。
30代の頃、名刺には「代表取締役/ディレクター」と書いていた時期があります。少なくても「ディレクター」の方がまだ落ち着きます。助言をする専門家よりも、最終的なアウトプットに対して責任を負う方が性に合っているからでしょうか。こうも言えます。そもそもブランディングというのは、戦略とクリエイティブの二足のわらじの世界です。上流で自分を表現し、下流で表現しないのは、何かこう尻切れとんぼのような、落ち着かない気分になるのです。
それでも、「やっぱり、今やっている仕事はコンサルだよなー」と思うとき、次に名刺が切れたときこそ、ちゃんと吟味しようと思います。けれど、そうやって、もう何年も過ぎてしまいました。