ブランディングのススメ
こんにちは、グラスルーツのオノです。
以前にも書きましたが、ワタシはほぼ毎日、自社のサイトのアクセス状況や検索エンジンでのランキングをウォッチしています。
当社の社名を知らない方たちが、どのようなキーワードでサイトを訪れているのかを知ることは、サイトの改善にもつながり、確かに有意義です。そして、多くのみなさんと同様、ワタシも自分の会社のサイトがビッグワードに限りなく近いワードで検索され、多くの方々から閲覧される状況になることを望んでいます。
そんなわけで、SEO関連の記事にはどうしても目がいくのですが、「先週まで1ページ目に掲載されていたのに、なぜか突然3ページになってしまった。お陰で、売上に大打撃を受けた」というような内容の記事を目にするにつけ、SEOの受動性あるいは他律性にうんざりしてしまいます。どんなに努力をしようとも、検索エンジンがアルゴリズムを変更してしまえば、そんな努力も水の泡。空しい結果に終わります。
ビジネスというのは、本来、限りなく自律的でありたいではないですか。
もちろん、他律的な事柄(言い換えれば外部要因とも言えるのかもしれません)に左右されることがあるのは、ビジネスではつきものです。たとえば「為替の変動によって、経営方針を見直さなければならない」というのも、ある意味他律的だとも言えます。でも、為替の変動には、多少なりとも予測できる要素が含まれています。ところが、検索エンジンの動向は予測不能です。だからよけいに翻弄されているという感があるのだと思います。
では、どうすれば検索エンジンに翻弄されずに済むのか。ワタシは、一般的なビッグワードで検索されるようになるために費やしている努力を止めるかわりに、2つのいずれかの方向性で努力するのが有効なのではないかと考えています。
1つは、自社名や自社サービス名の知名度を上げ、固有名詞で検索されることを狙うこと。
2つめは、自社が強みとする分野に一般名称としてのカテゴリー名をつけ、その名称を普及させるやり方。(例:デザイナーズマンション。この場合、カテゴリーNo.1になってこそ、です)
検索エンジンは、まったくもって、無視できません。でも、その一方で他社のしくみに依存することなく、自社が成立するための方法論も必要な気がします。だからこそ、「ブランディングが重要だ」「ブランド戦略なくして、自律的なマーケティングはありえない」と言いたいのですが、これでは我田引水でしょうか。
こう考えたのは、何も当社のブランディングサービスをアピールしたいからではなく、ワタシ自身が自分の力の及ばない第三者に依存したり、翻弄されたりするのがキライだからだと思います。
ブランド名の知名度アップ。その重要性について改めて考えてみるべき時期に来ているような気がします。