友だちの転職とストレスマネジメント
ワタシが、自分は「ハンドボール部」によって育てられた面が大きいと感じていることは、以前にも書いたような気がします。そんなハンドボール部の友だちと先月久々に再会し、今月はその余波で再々会しています。
再々会というのは、メンバーのうちの一人が、一昨年、長年携わってきた高校の教員を辞め、ストレスマネジメントの教育プログラムを提供している会社の講師になったので、その職場に冷やかし半分でみんなで訪問したからです。もちろん彼女の今を理解するという応援団的な意味もありつつ、一方ではストレスの測定方法やケアの方法論を伝授され、とっても有意義な時間でした。そんなサービスをいくら友だちとはいえ、タダで提供してくれるとはねぇ。
ですので、ここからは、タダ友(?)への恩義に報いたいあまりの「宣伝」です。なので、あまり内容を鵜呑みにしないでください。でも、いくら友だちといえども、ワタシが自分で納得できなかったなら、ここには書きません。でも、なんだか説得力があったので、紹介してみようという気持ちになりました。
ただね?、ワタシなりの理解と、説明してもらった理論は別のことだと思うんです。だから、ここに書くことには、ワタシの勝手な解釈が混じっていると思ってくださいね。内容に責任は持ちませんよ。
到着して最初にやってもらったのは、ストレス診断です。といっても問診ではなく、筋肉の反応をチェックするやり方。エステやスパによくあるような、顔の部分だけ穴があいているベッドにうつ伏せになって、「はい、手を挙げて」とか言われながら、筋肉の反応やカラダの左右の長さの違いを調べられます。賞味10分か15分でしょうか。で、ワタシがもらった答えは、ストレスレベルが「8/11」というものでした。当日来ていた他の友だちは、「6」と「7」。わずかな差ではあるというものの、ワタシが最低。最低ってどうよ?!
でも、こんなときはポジティブシンキングあるのみ! ストレスある方が「ちゃんと仕事やってんだぞ」みたいな。ほんとは、そんなのまったく関係ないけど。なので、しゃ?ない。8/11だろうが、「イェ?ィ、ヤリ?!」。なにせ、一番なんですからね! 喜ぶしかなじゃないですか。
で、教えてもらったことによると、ストレスというのは、脳幹の疲労なのだそうです。脳幹というのは、主に自律神経を司っている機関で、大脳が死んでも脳幹が生きていれば、植物人間になるのだとか。で、脳幹はどうやらトラウマを記憶したり、危険をキャッチすると即座に“危ないぞ”というアラームを発したりする役割を担っているということのようです。
いろいろ説明してもらったのですが、ここにそれを再現するのは、ワタシにとっては至難の業。ですので、ここからはワタシの勝手な解釈になります。
結局、人間は動物だってことなのではないでしょうか。つまり防衛のためのメカニズムとしてストレス反応があるから、人は困難なこと、困難な環境、困難な相手と対すると緊張する。シマウマがライオンと出くわしたのと一緒だと思います。そして、緊張するのは、心だけでなく、カラダもするわけです。そしてまた、心の記憶とカラダの記憶はイコールとは限りません。トラウマ的記憶に出くわすと、カラダの方が先に緊張するのでしょうね。
そういえば、例示的な体験がありますよ。青春への惜別にかられて、自動二輪の免許を取りに行ったときのことです。一本橋で1回落ちると、2度目も3度目も落ちる。多分前回の記憶によって、カラダが固まるからなんでしょうね。
ワタシの場合、診断を通じて、左右の足の長さが1cm違うと指摘されました(もちろん他の指摘もありますが)。ところが、最終的には彼女の指導(「ホメオストレッチ」というフィジカルな処方)によって、その場で改善されてしまいました。つまり左右の差がなくなりました。1cmの差は一緒に行った友だちも目視していましたし、図り方まで指導してもらったので、まさに事実だと受け止めました。
そんなこんなで、個人的に良かったと思いました。でもそれ以上に、賛同するのは、登校拒否の子どもや虐待にあっている子どものケアに有効だということ。現在、健康保険の適用を受けるために小児科医と共同し、実証を行っているそうです。
かつて、仕事のストレスが原因で転職した彼女。その時、この教育プログラムが自分の問題解決に役立ったという実感があり、この道に。ワタシ自身のストレス問題以上に、そうやって社会の役に立とうとしている彼女の姿を見て刺激を得ました。