負けるな、ニッポン経済!
こんにちは、グラスルーツのオノです。
■こういう時こそ弱気になったら負け
9月のリーマンショックから早2カ月。新聞・テレビでは金融危機だ、100年に1度の大不況だと伝えています。確かに今の経済環境の悪化がグローバルな規模で進んでいるだけに、どの企業も出口の見えないネガティブスパイラルに入り込んでしまったと言えるかもしれません。ワタシ自身、リーマンの報道を聞いた直後に、今回の波は大波(というか津波?)だと皮膚感覚で感じ、社内で幹部社員を集めて緊急ミーティングを開いたぐらいです。そういった危機意識を社内で共有することは重要ですし、これからワタシが書こうとすることも何も「この状況は危機ではない」というような甘い考えに基づくものではありません。
それでも、やっぱりこういう時こそ弱気になったら負けなのではないかと思います。なぜなら、経済活動が続く限り、全滅することはない。けれども、特に中小零細企業になればなるほど(ウチの会社もそうですが)、経営者自身が一歩先は闇のような気持ちになりがちです。そして、コスト削減をまず考える。
■お金のかけどき
でも、ワタシはもし使えるお金があるのなら、使うのは今だと思います。商品・サービスを売る側/売られる側という観点から、理由は2つ。
第一は、売る側から。商品・サービスの露出や宣伝についてです。なぜなら、多くの経営者はお金を使わないことを考えるのですから、敢て使うことによって、目立つことができます。少なくとも、いつもよりお金をかけずに目立つことができる。これはとても大きいと思います。周りが使わないときに使うと目立てる。これは大企業にも中小企業にも当てはまります。大企業の例で言えば、競合各社がテレビCMのスポットを減らしたなら、むしろチャンスであるのと一緒で、よそがやらないことにお金を使えば必ず目立つのです。
単に目立つだけでなく、今はみんながお互いにつぶれる/つぶれないと疑心暗鬼の時代ですから、安心感を与えることにもつながります。ネット広告でもDMでもいいので、使うことで差別化することを考えるなら、今は絶好のチャンスです。
第二は、売られる側から。みなさんの会社が、もしBtoBで製品やサービスを提供しているのであれば、その製品やサービスにはきっと良いところがあって、それが見込客の競争力を高めるのに役立つはずです。それを導入することによって、競争力(というか、生き残り力)を得たいと思う企業経営者はいます。かくいうワタシもその一人です。昨日も飛び込みの営業で買い物をしてしまいました。これを売る側に置き換えて考えればいいのです。つまり、この場合、重要な切り口は「生き残り力(競争力)を得たい経営者といかにして出会うか」。そのためにお金を使うことが重要だと思います。
ところが。。。
今、お金を使わずに、様子を見てからなどと思っていると、来春頃にはさらに状況が悪化していたりして、そのときには使えるお金さえなくなっているのではないでしょうか。その先は言わずもがな、です。
さてさて、この理論。みんなが「お金をかけるなら今だ」と思って行動したら、成り立ちません。でも、みんなが今しかないと思ってお金を使うようになったら、日本経済は逆に安泰です。そうなったら競争は激しいでしょうけど、それはそれで御の字。日本経済にとっては良いことだと思います。
■お金よりも大切なこと
でも、一番書きたかったことは、「お金を使おう」ではなく、「弱気は負け」です。実は、これ、ワタシ自身に言い聞かせるためでもあるんですが。
新聞・テレビの報道で一喜一憂するのではなく、自分や自社を信じる気持ちが今は一番重要だと思います。まるでワタシ自身にまったく不安がないような、生意気なことを書いてしまいましたが、そうではありません。ただ、ワタシの周りの立派な仕事をしている会社が萎えていくのは、社会の損失です。そう思って書きました。
ネガティブなことを伝達している報道サイドも、悲観のダウンスパイラルには疑問を持ち始めているらしく「日経ビジネスオンライン」で、良い記事をみつけました。その記事をご紹介して終わります。とてもポジティブな、元気の出る内容です。ぜひご覧ください。
日経ビジネスオンライン「悪いニュースが嫌いな人たちへの良いニュース」