アマゾンのマーケットプレースを利用するワケ
1つ前の記事で、最近よく本を読んでいると書きました。書籍の購入先で一番多いのはアマゾンです。アマゾンでの最近の自分の書籍購買行動を振り返ってみると、特徴的なことがひとつあります。必ずマーケットプレースをチェックしているのです。では、なぜマーケットプレースをチェックするのか。
金銭的な節約なのかと言われると、多少はそういうこともあるかもしれませんが、でもマーケットプレースを利用して節約できる金額はたかが知れています。恐らくは「(資源的に)もったいない」「無駄はしたくない」「内容がわかれば古本だってかまわない(=合理的でよい)」等が、アマゾンのマーケットプレースで購入する理由になっているように思います。
因みに、「MOTTAINAI(もったいない)運動」を広めたケニア出身の環境保護活動家ワンガリ・マータイさんによる「もったいない」の捉え方では、日本人特有の自然や物に対する敬意やリスペクトなどが重要要素と受け止められているようです。ワタシ自身の中にも、そういう思いがあるのかもしれません。
では、果たしてワタシはそれだけでマーケットプレースを選択しているのでしょうか。答えはNOだと思います。ワタシがどんなに「無駄はしたくない」と思っていたとしても、購入したのになかなか届かない等の別の不満足を感じていたなら、恐らく比較もせずに新品をアマゾンで買うと思います。
ところが、アマゾン・マーケットプレースで購入しても不都合や不満を感じたことは、あまりありません。(購入した書籍によっては、アンダーラインが引いてあったりする場合もあることはあるのですが、内容がわかれば良いという割り切りで購入しているので、それを不満に思ったことはありません。むしろ、良い味ぐらいに受け止めています)。
アマゾンでは、書籍を販売するユーザに対して、「購入者にはクイックに書籍を送付する」を徹底するルールを設けているのでしょうね。利用者を教育していったところがアマゾンのスゴい点なのではないかと改めて思います。
また、アマゾン・マーケットプレースのしくみが優れていると思う点は、
(1)ユーザの選択に委ねる姿勢を貫いている点
(2)お金を払ったのに届かない/発送したのに代金が支払われない等、売り手と買い手の不安を払拭している点
(3)売れない限りは、費用が発生しない点
特に(2)については、Yahoo!オークションなどとは異なる特徴であると思います。
単なる金銭的な節約とは異なる「もったいない」というユーザの感情。ここにフォーカスすると、まだまだいろいろなビジネスが生まれてくるような気がします。