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花火師への憧憬

 こんにちは。小野です。

 18日の土曜日も含めて、3連休だった方も少なくないかもしれません。多くの学校ももう夏休みに突入ですよね。ワタシの周りには教員の友だちが大勢いるのですが、「夏休みがあっていいね?」なんて言おうものなら、怒られます。最近の教員は夏休みでも学校に出ないといけないことが多いのだとか。これは、あまり知られてないような気がするのですが、ワタシが世間知らずなだけでしょうか。学校の先生たちの状況は、もっと外に向けて発信されるべきだし、ワタシたちも関心を持つべきではないかな、と思います。(教育問題は、日本の将来の礎なので。)
 仮に先生たちの夏休みが本来の意味での休みであるなら、実は正直ちょっと悔しいし、うらやましくもあるのですが、でもいざ「イマドキは先生だって夏休みなんてないんだよ」と聞くと、複雑な心境になります。かつて、ワタシが中学生だったころ、英語の先生が海外旅行をして、その体験をワタシタたち生徒に話してくれたときに、ワタシはとても感動したのを覚えているからです。あのような感動のお裾分け、まるまる1カ月の休暇ではなくても、実現できているといいのだけど、実際どうなのかと気になります。

20090721-hanabi_090718.jpg 話が横道に逸れて染ましました。
 今日、書こうと思ったのは、「花火」と「花火師」についてです。

 週末、実家の近くで花火大会があり、年老いた両親から来ないか?と言われて、行ってきました。ワタシは、今は都内で暮らしていますが、川崎市の北部、多摩区の出身です。花火大会は、毎年、多摩川の川べりで開かれます。主催は対岸の調布市ですが、川崎市側の住民にとっても、大きなイベントであることは間違いありません。毎年約12,000発の花火が打ち上げられ、25万人の人出があるようです。

 昨年は母が大けがをして入院していたこともあって、再び親子でこの花火大会に行けたこと自体、感動ものでした。写真は両親です。

 でも、花火にはそういった次元とは異なるもっと普遍的な感動というものがあります。ワタシは、花火を見るごとに、変に多感な十代のような心境になって、毎年涙が出てしまいます。それは花火師の方たちの想いを妙に組み取ってしまうためだと思います。

 ワタシがついつい想像してしまうのは、花火師の方たちが年に1度の花火大会のために、自分の「想い」「技」「アート的感性」をぶつけているのだろうな、ということ。この日のために、1年を費やし、勝負しているのだろうな、ということ。そんなことを想像して、花火を見ていると、放たれた花火の一つひとつのドラマや、それを作った人の想いを想像して、感動のあまり涙が出ます。もちろん、あくまで想像の世界なので、実際のことはわかりませんが、もし、そうだとしたら、なんとまぁ、カッコいい商売じゃありませんか。桜の花のような潔さだと感じてしまうワタシの感覚は、ちょっとまぁ、日本人的すぎますけどね。

 でも、ワタシが思うに、観客もただの物見遊山で来ているわけではないのです。定番的な花火はただ「ほぉー」と眺めているだけですが、チャレンジングな花火や見たこともない花火を見ると、相手の存在が見えなくても拍手喝采となります。ワタシの前に陣取っていた家族は、その日打ち上げられた花火の中のある作品を目にして「ばんざ?い!」と声を上げていました。この家族の反応には、評論家のようなことは何もなかった。ただただ感動して出た言葉が「ばんざ?い!」だったのです。ワタシは、人を感動させたそのシーンを見て、感動が増幅されて、グッときてしまいました。

 花火大会の終了直後、打ち上げに関わった人が対岸から赤いランプでメッセージを送ってきました。彼らは、無事に終わったことへの満足感からただランプをぐるぐる回しているだけなのかもしれませんが、こちらの岸にいた多くの人が携帯電話の明かりかざして、同じように腕をぐるぐる回していました。もちろん、ワタシもやりました!

 年齢や性別を問わず、あらゆる人が楽しめるのが花火の良いところです。そんな娯楽は、あまり多くはありません。この伝統は途切れることなく続いてほしいと思います。

 花火師の仕事に触発されて、あんなふうに人に感動を伝えられるように、ワタシもがんばって仕事をしたいと思いました。反対に、「あの人は打ち上げ花火だけは立派だけど、その後がねぇ?」と言われるような仕事はしたくないな、とも。
 花火師のみなさん、ありがとう。来年も、楽しみにしてますので、よろしくお願いします!


 

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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