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のりピー事件 - 人の表と裏

 おはようございます。グラスルーツ小野です。

 のりピーこと、酒井法子容疑者の問題が世間を騒がせています。
 テレビで、黒鉄ヒロシが、こんなことを語っていて、ある意味、もっともだと思いました。
 芸能人の役割の一つは世の中の人々に活力を与えるということがあるが、酒井法子容疑者の覚せい剤問題は、むしろマイナスの活力を与えた。政権交替が行われるという重要なこの時期に、マスコミはマイナスの情報を追いかけることに時間を使ってきたが、負の情報を追いかけるのはいい加減やめにして、もっと有意義なことに時間を使うべきだ、と、そんな意見でした。

 人の裏と表。それがわかってしまう空しさ。裏のある人を非難したくなる群衆心理。そんな構造の中で、マスコミは「みんなが興味があるから」とこの問題を取り上げてきたのだと思います。

 誰しも、多かれ少なかれ、表と裏はあるはずです。ワタシ自身、自分のすべてをさらけ出して、誰とでも接しているかといえば、そんなことはありません。自分の本音や行動をどこまで他人に出すか、公に出すかは、人それぞれの考え方によって違うはずですが、自分の人格の根幹に関することで、裏と表があるのはイヤですね。たとえば、ウソはつかないということを信条だと語っていた人が、実はウソの固まりだったというようなことは、ただ単純にカッコ悪いだけですから。

 と、いうことは、ダメな自分を覆い隠して美しい自分を誇張してしまうと、自分の首を絞めるのかもしれません。かといって、ダメな自分を誇張するのも、単なる露悪症であって、それはそれでどうかと思います。要はバランスなのでしょうか。

 誰だって、人から「あの人はいい人だ」と思われたいものです。「そんなこと、気にしてません」とクチでは言う人はいるかもしれませんが、むしろあまり信用できませんよね。ワタシも、気にします。部下からどう思われているか、社外のいろんな人から自分がどう思われているか。でも、だからといって、いい人と思われたい一心に自分の言動を決めることはしません。
 他人基準ではなく、自分基準の美意識や行動基準みたいなものがあるかどうかは、信頼関係を築く上で結構大切な気がします。

 しかも、自分基準の美意識を持っていたとしても、その美意識と自分の言動が常に一致するとは限らないので、「あ、はずれたことをやっちゃった」と気づくこともあります。そしたら、もう、謝るしかないですよ。ごまかそうとしたって、ごまかし切れませんから。恥ずかしながら、ワタシも何度も謝ってきました。特に、社内に。
 謝ればすむというわけではありません。でも、謝ることによって、関係性がクリアになり、またさらに厳しい関係性の中に自分を置くことになります。少なくても、そうすることで、自分の中にまた緊張感が生まれ、厳しい基準で自分を眺めることができます。「ひとりPDCA」です。

 その意味で、酒井容疑者は他人基準の美意識はあっても、自分基準の美意識がなかったのかもしれません。
 この問題は、見る方向によって見え方が変わってきます。単なる芸能ゴシップネタではなく、自分形成の一つのサンプルと見ることもできます。どんな自分でありたいか。どうすれば、二重人格にならなくて済むか。深いですね。自分なりの考察をして、そろそろこの話題には終止符を打ちたいところですね。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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