「なぜ?なぜ?病」は、なぜ社長やコンサルタントに多い?
昨日、以前、仕事をご依頼いただいた(株)コミットメンツの社長:羽方康さんから、(株)マイクロメイツの社長を兼任することになったという挨拶状をいただきました。コミットメンツはキャリアコンサルティングの会社で、2年ほど前にコーポレートサイトの企画制作をさせていただきました。
メールでお返事したのはもちろんですが、久々にブログなども読ませていただきました。そこに、ワタシにとって、参考になる話が書かれていたので、お裾分けします。ちなみに羽方さんは、アクセンチュアのご出身なのですが、その記事のタイトルは「アクセンチュアOBの悩み」。
内容を要約すると、コンサルティングファームの中では、上司が部下に、先輩が後輩に、「なぜだ? なぜだ?」と聞くことが多いようなのですが、それがどうやら不評を買っている、という話です。
実は、これについては、ワタシ自身思い当たるところがあります。「そう言われると、詰問されていると感じる」と大分以前にうちにスタッフから指摘されたことがありました。
もちろん、それは距離感の問題もあります。ワタシのことをよく知ってしまえば、そんなふうに重くは受け止めずに、場合によっては(たとえば面倒だと思ったときなどは)、適当にいなしてくれますが、入社したての新人だったりすると、やはりこちらはまがりなりにも社長ですから、重く感じてしまうことがあるようです。
こういった傾向は、多少仕事柄も影響していて、本質的なことについて、ついつい突っ込みたくなるというのもあるとは思います。でも、実際には、単なる知りたがり、聞きたがりなだけだったり。あるいは、その人の考え方の結論だけでなく道筋も知りたいからだったり、なのですが。
というのは、これは社長になったから「なぜ?」と聞くようになったというよりも、20代の頃も上司に対して「なぜだ? なぜだ?」と聞いていて、あるとき、上司から「オノさんと話していると、疲れる。なぜだ?と聞き過ぎだ」と言われたことを覚えているからです。そういう意味では、なかなか性向というのは変わらないのかもしれません。
それにしても、社長業やコンサルタント業の人たちは、なぜ「なぜだ? なぜだ?」となるんでしょう? って、ほら、またそうなってる。多分、ほとんどの人は誰も相手をやりこめようとなんて考えていないと思います。物事の理解の仕方として因果関係を含めてつかみたいという指向の人が多いからなのでしょうか。
で、参考になったというのは、こちらの記事。羽方さんも別の社長に教わったそうですが、「なぜ?」と聞かずに、「ちょっと教えてくれる?」と言えば、相手に対して無用なプレッシャーを与えずにすむ、と。これには「なるほど!」と思いました。
たかが言い方。されど言い方。勉強になりました。