自民党に必要なのは「ブランディング」かも?
こんにちは。小野です。
さて、今日は、イチロー選手200安打達成を書こうかどうしようか、迷ったのですが、イチロー選手の話題はやめて、「今の自民党に何が必要か」について書きます。
(おめでとう! イチロー選手!)
「今の自民党に何が必要か」。ワタシの答えは「ブランディング」です。それも、特にインナーブランディングが不可欠かつ急務だと思います。
今夜のNHKの番組に総裁選に立候補予定の谷垣さんが出ていました。気になったのは、「鳩山さん(? 比較相手は麻生さん?ではなかったと思いますがうる覚えです)と自分と、どこが違うかはわからないけれど…」というようなことを語っていた点。相手が鳩山さんでも、麻生さんでもいいのですが、どこが違うかわからないというのは、ブランディングができていないということを言ってしまったようなもの。まずは、「ここが違う」と言えるようにならなければ、自民党の改革はダメだと思います。二大政党が機能するためには、自民党のがんばりは不可欠なので、ちゃんとその辺を明らかにしてほしいと思います。
自民党は今回の選挙で結党以来の大敗北をし、野党になりました。
政党に限らず、どんな世界のどんな組織でも、実は定期的に人間ドックに入って、自己点検をする必要があります。ところが、政権交替がなかったために、自民党は人間ドックに入らないまま、走り続けてしまったのですね。ありがちなことです。
当社では、様々な企業からネット経由でお問い合わせをいただきますが、その中には「ブランド戦略」関係のご相談があります(なぜか最近増えています)。つまり「自分たちは自社のブランディングの必要性を感じており、協力会社を探している」というご相談なのですが、それはある意味、自浄作用が働いている状態にあります。自分たちで人間ドックに入って、自分たちを立て直そうという意識が働いている分、後手後手にならずにすみます。良いことです。
ブランディングの必要性を感じている段階は、モヤモヤとして気持ちが悪いと思いますが、自浄作用があるのだと自負して、やり抜くことが重要です。
最近のご相談を通じて感じることのひとつは、やはり10年、いや20年ぐらい継続してくるとブランドパワーはどうしても落ちがちであるということ。ブランド力が低下するのは自社の問題もありますが、外部環境が変化することも大いに関係があります。
「ブランド」という言葉を使わなくても、これは説明できます。環境が変われば、ニーズも変わるし、市場におけるプレーヤーも変わってきます。10年前は他社とは違うポジションにあったのに、今は他社も追随してきて違いがわからなくなってしまった…そんなことはいくらでもあることです。つまりは、環境への適合が必要なのですね。
かつて、恐竜は環境に適合できずに滅びました。滅びないためには、環境に適合するための策が必要だということになります。
市場の中で、ブランドパワーが落ちていることを早めに自覚し、早めに手を打つことが肝心なのですが、それを怠ると、いつか自民党のような大敗北になります。
そして、これは内部だけで乗り越えるのはなかなか難しい面があります。
実は当社もこの秋で創立25年を向かえます。環境変化への適合が必要な時期にあると感じています。そこで、現在、外部のチカラを得て、次のステップへの内部固めを行っています。具体的には外部コンサルの協力を得て、社内でディスカッションをしているのですが、外部の視点が入る良さは、俯瞰して見ることができる点です。自分たちのことに関して、自分たちだけでやろうとすると、どうしても鳥の目を持つことがむずかしい。
もちろん経営者としては、両面の想いがあります。お金をかけずに済むことなら、かけずに済ませたい。でもね、重要性を考えたら、やはりここはお金を使おうと思うわけです。要するに、本気だからです。本気か、どうか。これは、ブランディングでは、とても重要ですね。
なんだか、書きたいことがわからなくなってきました。
ポイントは、「手遅れになる前に、早めに人間ドックへ!」です。そうすれば、大手術をしなくてもすみますからねー!
では、また。