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マニフェストに対する国民意識って?

 民主党になって、初の概算要求が行われましたね。90兆円かぁ…。

 マニフェストを守りたいという心意気は理解できますけどね、今年度予算を越える数字になることを国民が望んでいるかどうか、判断を間違えてほしくありません。このままマニフェストありきで、既存予算から削れるものが削れないという状況だと、国民の支持率は早々に下がるのではないでしょうか。そうなると、それが経済に与える影響も大きいので、少々心配してしまします。

 誤算はあったのでしょうね。マニフェスト実行のための予算は、既存事業費を削ることで、作れると。でも、実際にそうならなかったわけです。
 このような誤算があったとき、どう行動するかは、その後に大きく影響を与えるような気がします。国の場合はもちろん、企業も、それは同じです。

 もちろんマニフェストを軽んじてもらっては困ります。
 でも、マニフェストありきで90兆円と言われても、にっこり笑えない気がします。前年度を上回る額の国債を発行してまで、果たして国民がマニフェスト実行を望んでいるのか、と。

 マニフェストが守れないときに、「守れない」という勇気も必要だと思います。国民に頭を下げる勇気と等しいのかもしれません。
 なぜなら、マニフェストより、理念の方が、上なのですから。
 せっかく多くの国民の期待を背負ってできた政権だけに、マニフェストにこだわり過ぎて、ここで支持率の急降下というような事態は避けてほしいところです

 企業も同じような宿命を背負っていますね。何かを掲げても、別の何かが妨げになって、実行できないという事態はあります。
 そのような状況のときに、「言ってしまったのだから、今さら引き返すのはメンツが立たない」というような考え方は、マイナスになりかねません。

 企業経営で一番難しいのは、一度決定したことからの「撤退」だそうです。とかく、希望的観測にすがってしまって、撤退する勇気がなかなか持てないのだとか。

 国でも、企業でも、「撤回」は軽々しく行われるべきではありません。でも、メンツに縛られて、理念がないがしろにされるのは、それ以上に良くないことだと思います。

 ワタシは、民主党の公約に対して、すべからく「撤退表明」してほしいとは思いませんが、「延期表明」は説明によってはアリだと思います。少なくても国債発行額が増えるよりはマシだと思います。
 「公約しちゃったんだから」という縛りに、民主党ががんじがらめにならないといいな、と思うのは、ワタシだけでしょうか。
 みなさんは、マニフェストを守らないのは、許せませんか?

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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