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社内意識統一の大切さ

 社内の意識統一。これを考えない経営者はいないのではないでしょうか。社員を率いる立場にある社長なら、多かれ少なかれ、それは考えているかと思います。
 けれど、組織が大きくなればなるほど、そのミッションは広報部であったり、経営企画部であったり、あるいは社長室や人事部、総務部に与えられます。
 それもそのはず。経営課題というのは、社内の意識統一だけではなく、会社を買収したり、グローバル化を進めたり、研究開発や生産性についてどうするか考えたりと、多岐に渡るからです。一人の経営者が全部に関わってイニシアチブを発揮することは不可能ですから、どこかの部門にミッションとして与え、遂行してほしいと言う。まして、経営者の誰もがカリスマ社長であるわけではありませんから、伝えるのが苦手な社長、語るのが苦手な社長がいても当然です。そうなるとなおさら、意識統一が図られていなかったとしても、それはどこかの部門の誰かの仕事のせいにしてしまい、自分は評論する側に回りたくなるのが人間の心理というものです。

 しかし、経営トップの考えを社員に浸透させることは、とても大切です。それが、できているか、いないかで、会社の成長にも影響があるほど、ワタシは重要なのではないかと思っています。

 こう書くと、「経営者の考えなど、社員にはわかるはずがない…」と、そんな声が聞こえて来るような気がします。それは、ある意味、その通りですが、自分の属する会社が、何のために、どこに向かおうとしているのか、それについて、社員は社員なりに知りたいはずです。それを伝えることは経営者の責務ですし、得意不得意は別としても、努力すべきことだとワタシは思っています。

 ワタシ自身、こと自社のことになると、決して伝え上手だとは言えません。でも、幸い、うちの会社では、スタッフがそれを知ってくれています(多分…)。「オノさんは、伝え上手ではないけれど、みんなに伝えたい気持ちはある」と。なので、逐一注文が入ります。「ああいう言い方では、わかりませんよ」とか、「ここはむしろ、オノさんに方針を示してほしいです」とか。
 「面倒くさいなー」と不満を言って解決できるなら話は簡単ですが、そういう訳にいきません。

 ワタシ自身はうちのスタッフに対して伝え上手ではないとしても、そんな自分の体験から企業が社内の意識統一を図ることの重要性はますます痛感しています。
 そしてね?、前にも書きましたけど、本来は専門分野であるはずの当社でさえ外部の方に委託したように、自社のことは自社内だけではわからなくなるものなのです。だからこそ、ワタシ自身、自分の経験を活かして、人様のお役に立ちたいと思ったりするのです。

 この記事を読んでくださっているあなたは、経営者ですか? それとも、社員の立場の方でしょうか? たとえ、この記事を読んでくださっている方が経営者であってもなくても、あるいは経営者であったとして、伝えるのことが得意であったとしてもなかったとしても、企業の成長とそこに属するみんなの幸福のために、社内のコミュニケーション、もっと大切にしていきたいものですね。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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