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社内意識統一とCCOというポスト

 こんにちは。グラスルーツ小野です。

 風邪をひいてしまいました。何年間も風邪で休むことがなかったのですが、久しぶりに昨日は一日休みました。熱は出ていないので、インフルエンザではないと安心していますが、鼻がグスグスすると、寝ている間に口で息をしているせいか、朝、起きるとノドが痛みます。でも、今日は出勤。病は気からですから、がんばっていきますね!

 さて、年初の記事で、今年は企業内コミュニケーションや社内意識統一の分野で今まで以上に貢献したいと書きました。でも、実は、この問題、社風や組織論、経営観や人材観とも大きく関係しており、部門の責任者の考えだけで解決できる問題ではありません。

 たとえば、意識統一。社内の気持ちをひとつにするためのミッションを負っている部門は、あなたの会社にはありますか? 
 大企業において、比較的近いのは広報部の社内広報チームですね。でも広報の「報」の字に現れているように、情報発信や社内啓発が主たるミッションとなっているケースの方が多いと思います。また外部向け広報担当がいる企業も、内部向け広報担当を置いているのは、相当大きな企業です。内部より外部を優先してしまうところに、問題の根深さがあります。また、内部広報担当=「社内報」担当=新人アサインというような企業も見受けられます。
 人事部門も、意識改革やモチベーションアップ、個人のスキルアップというようなミッションは負っていますが、人材育成という視点から個人の能力を高めることに比重が置かれているケースが多いのではないでしょうか。
 経営企画室や社長室も、経営スタッフではありますが、むしろ経営計画や推進のための部門であって、社内の気持ちをひとつにすることをミッションと位置づけているケースは稀です。
 あとは、経営者である社長や役員です。企業規模が小さければ、専門の部門を持ちにくいので、経営者がその責務を負っているケースは珍しくないでしょう。もちろん、大小関係なく、どんな企業規模であれ、本来、経営者は、そのミッションを負っているはずですが、個々の価値観によって、その重要性が認識されている場合もあれば、ない場合もあります。それが、組織運営にも出てしまい、結局どの部門のミッションにもなっていないという場合が少なくありません。

 アメリカでは、CEO(chief executive officer)やCFO(chief financial officer)のようなボードメンバーにCCO(chief communication officer)を置くケースがあるようです。

 日本ではどうなのかと調べていたら、該当例は見つかりませんでした。デジタルハリウッドでCCO講座なるものが昨年11月から始まっているようですが、ちょっとワタシがイメージするコンセプトとは違っていました。経営に一石を投じるという趣旨では賛同できますが、デジタル系の職務という解釈に偏ってしまわないように願いたいものです。まだまだ新しい概念のCCOですが、今後その必要性や重要性はもっと認識されていくことでしょう。

 不況でも元気のある企業は、社員一人ひとりが会社の方向性を理解し、その中で自分のミッションを受け止めて、自ら考え行動しています。経営者は、小手先の手を打つのではなく、こういう時期だからこそ、組織のあり方自体に目を向け、メスを入れるべきではないかと思いますが、皆さんはどうお考えですか?
 

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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