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アップルのメルマガに異変? 「忙しくても読めるメルマガ」と「忙しいときには読まないメルマガ」論

 こんにちは、グラスルーツ小野です。
 今日の話題は、メルマガ。いろんなメルマガを受け取りながらも、ワタシにとってダントツで開封率が高いのは、アップルからのもの。HTMLのメールです。なぜ開封してしまうかといえば、内容がとてもシンプルだからなのです。1つに絞り込まれたメッセージ。ほとんどスクロールもせずに読めるぐらいのボリューム感。ビジュアルの作り方もキャッチコピーも、シンプルで絶妙なのです。

 別に長いメールだからといって読まないというわけではありません。配信を希望したからこそ届くのですから、毛嫌いしているということもないのです。でも、長いメルマガは読むのに気合いが必要です。早い話が、10分しか時間がないときにはクリックしません。ふ?っと一息入れてもいい程度の時間的余裕&気分的余裕が揃って初めて開封する気になる。
 ところが、長いとわかっていると開封せず、メールは次から次へと送られてくるので、いざ念願の「ふ?っと一息」の時間が訪れたからといって、3日前の日付に戻って開封することはほとんどありません。

 それに対して、アップルの潔いほどに短いメルマガは、2?3分で読めると思うから、クリックしてしまいます。そして、開封したとしても、その時点で、本当に時間がなければ、サイトへのリンクは押しません。でも、メルマガから要点だけは心にメモするんですね。

 アップルのあの絞り込んだ潔さに、ワタシは敬服してたのですが、そんなアップルのメールが、最近少しだけ長くなりました。
 ボリュームにすれば、(号によっても違いますが)、せいぜい1.5倍、号によって2倍になったぐらいの話なのですが、読み手の立場からいうと、独特の潔さが大分薄れた印象です。方針に転換があったか、テストしているのか…、そういうことが起きているのではないかと想像しています。変化は去年の夏頃から始まり、最近は「少し長め」が定着している感じがします。
 これは小さな変化なのかもしれません。でも、たったそれだけで2?3分で読めるという印象が大分損なわれました。

 アップルファンは、かなり強固なファンが多いですから、その程度で開封率が大幅に下がるとは思いませんが、「忙しくても読めるメルマガ」と「忙しいときには読まないメルマガ」でいうと、その中間のメルマガになってしまったなという感じがあるのは否めません。
 なぜそのような方向にアップルが動いたのかはわかりませんが、以前は、情報過多の時代の良いお手本だと思っていたのに、お手本のメルマガから並のメルマガになってしまった感じがして、ワタシとしては少々残念です。

 ブランドメッセージを伝える場合も、個人対個人で何かを伝える場合も、あれも言いたい、これも言いたいという気持ちを自粛して、言いたいことを絞り込む、これはとても重要なことなのです。(なかなかできませんが)。

 ですから、稀なサンプルとして存在していたアップルに期待するのは、これがワタシの想像通りテストマーケティングで、テスト終了後に以前のメルマガに戻って来てくれることです。ま、これは人それぞれでしょうけれどね。

 ご参考までに、Before/Afterの画像を添付しておきます。(左:09年5月14日、右:09年11月5日)
 アップル(APPLE)のメルマガ

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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