映画「インビクタス」と社内意識統一
オノです。こんにちは。
先週に引き続きセミナーのオマケコーナーで紹介したものをご案内します。セミナーでご紹介したただひとつの映画作品がコレです。
クリント・イーストウッド監督作品である映画「インビクタス」です。3月ぐらいまでは都内映画館で観られたかと思いますが、今はどうでしょう? 映画館では観られない確率の方が高いかと。。。でも、アマゾンでチェックしたら、7月14日にセルDVDが発売されるようです。う?ん、レンタルはまだ先ですね?。
でも、ぜったいゼッタイおすすめの映画です。まず、普通の映画作品として観て、大感動・大感激できます。そうでなければ、勧めません!
さて、なぜワタシがこの映画を「中計の発表と浸透」「社内広報と社内メディア戦略」といったセミナーで紹介したのか、ネタバレでない範囲で説明しますと、この映画の背景には南アフリカという一国の国民の意識統一があるからです。
主人公はネルソン・マンデラ大統領(当時)。アパルトヘイトが終わり、初の黒人政権が誕生した1995年当時の話です。そんなに昔のことではありませんよね。
当時、南アに暮らしていた白人たちの間では報復を恐れて国外に退去する動きが活発化していたそうです。他のアフリカ諸国では、独立後、皆そうやって白人が国外に出て行ったようですが、マンデラさんは白人の持っている知識やノウハウを国に残すことが大切と考えた。そのために白人を安心させ、白人黒人が気持ちを一つにさせることに腐心したのです。自分は27年間も投獄されていたにもかかわらず、です。まずその器の大きさに圧倒されます。
映画では、そういう背景(史実)を縦軸に、横軸には当時白人のスポーツであったラグビーが置かれています。マンデラさんは、ラクビーというスポーツを意識統一のシンボル(記号)として上手に使い、どんな国を目指すのか、そのメッセージを発信しました。リーダーが発信するメッセージは言葉もとても重要ですが、言葉だけではなくシンボルも重要です。それが端的にわかる映画なので、この映画をセミナーにご参加くださった方たちに紹介いたしました。
国の恥とまで言われた南ア代表チームがワールドカップで初出場初優勝となるのですが、そこにマンデラさんの意思が介在していたのです。
社員の数が、数百人、数千人、数万人、数十万人といると、どうしても意識統一なんてできるはずがないと考えてしまいますが、この映画を観ると「できるかも?」という勇気が湧いてきます。ぜひ、ご覧ください。
それにしても、マンデラさんの人間性……。並の人間ではありえないほど、とても崇高な、とても強靭な、とても魅力的な人だと思いました。ありがとう、クリント! 今年の暫定ベストワンはこの映画です。
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