楽天とユニクロの英語公用語化。グローバル時代の人材像は?
こんにちは。オノです。
平日はあまりテレビを見る時間がないのですが、毎週日曜日の晩はNHK大河ドラマ「龍馬伝」と、海外ドラマの「グリー」「ゴースト」を楽しみに観ています。中でも「龍馬伝」はグローバル化が進む今の時代と重なるので、そんな視点からも興味深いです。グローバル化といえば、最近、楽天やファーストリテイリングが2012年中に社内の公用語を英語にする発表しましたね。今日は、グローバル化について、最近感じることなどを書きたいと思います。
Yahho!ニュース「楽天 英語を12年中に社内公用語化」
毎日jp「ユニクロ:新世界戦略 英語公用化…12年3月から」
楽天が英語を公用語にしたことについては、ツイッターなどでもいくつかの感想を目にしました。ネガティブな意見としては「英語を話せる人=グローバルな人というような文脈で英語を公用語にすることには違和感を感じる」など。反対に肯定的な意見では、「英語をしゃべれるようになりたいと思っている人は多いし、会社から要求された方が真剣に取り組めるから良い」という声も聞きました。
2社に限らず、今、日本の大手企業の多くはグローバルという方向へと向かっています。国際的なコミュニケーション力が必要になれば、英語が重要なのは当然ですが、社員の人たちの間で英語力というイメージが先行してしまい、自分の仕事と自社のグローバル化がどうつながるのか、そのイメージが持てていないケースもあるようです。
グローバル化が進めば、「英語力」もさることながら「異質性・多様性に対してオープンである」「他人の目を気にせずに意見を述べる」といったことが仕事の上で重要になっていくと思いますが、往々にして日本では他人の顔色で自分のスタンスを決めるという行動パターンが珍しくありません。
今回の楽天やファーストリテイリングの報道では、もう少しこれからの時代に必要な人材像について伝えてくれればよかったのですが、報道内容はいずれも「公用語」に焦点が当たっていたようです。(発表内容がどうだったのかはわかりません)
最近、米国ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の講義「正義(Justice)」が話題になったり、国際教養大学に企業が注目しているなどの動きから、今後「グローバルとは?」「地球人とは?」といったことが深く意識されていくのかもしれません。サンデル教授のあの議論についていけるチカラ。あれこそがグローバルな人材に必要なチカラだろうな、と思って見入ってしまいました。