[2011.03.14]
東北地方太平洋地震の発生から丸3日が経ち。。。
祈り
日本人の誰も経験したことのないような大変な地震が起きました。皆様、ご無事でしたでしょうか。
地震の発生時、ワタシは打ち合わせで代々木にいました。生まれて初めて体験する激しい揺れにとても動揺し、思わず壁につかまりたくなったほどです。会社までは歩いて帰らざるをえず、社員、家族、友人などの安否もわからずに本当に不安で、心配でなりませんでした。
しかし、あれほど大変に思えた東京での私たちの体験も、東北地方の方たちの心痛を思うと、大したことではないという気持ちになります。
家族の安否がわからない方、目の前で助けたい人を助けられなかった方、波にのまれながら必死で生き抜いた方、しかも原発の被害拡大の脅威。。。言葉がありません。心からお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方たちのご冥福を謹んでお祈り申し上げます。そして、今、どこかで生存されている方たちの救命が少しでも早く進むことを祈っています。
できること/すべきこと(1)
私たちに今できることは何か。誰もがそれを考えているのではないでしょうか。一人の小さな行動でも大勢が実行すれば、大きな力になる。とすると、まず誰でもできるのは節電かもしれません。
下のサイトの呼びかけで、節電とそのポスターに共感が集まっています。
私も昨日、洗濯乾燥機を使うのをやめ、ホカロンで過ごしました。
そのほかに、すぐできることといえば。。。やっぱり義援金ですね。
Googleが募金サイトの情報をまとめています。が、まだ赤十字などは口座の開設の準備中のようです。
赤十字義援金について
できること/すべきこと(2)
ところで、ニュースを見れば見るほど、しかも今まだ大規模地震が起きる確率70%と聞くと、沈鬱な気分になってくる方も多いのではないでしょうか。
実は、ニュースなどの映像だけでもPTSD(心的外傷後ストレス障害)になるということが、アメリカの9.11の研究で明らかになっているそうです。阪神大震災でも被災者の心のケアのために活動した複数の精神科医が帰った後に心の緊張が続いたり、悪夢を見るなどの体験をしたと聞いたことがあります。
精神科医の香山リカさんは、ツイッターで次のようにつぶやいています。
「いまはこの国の全員が「急性ストレス障害」という状態です。これは地震に直接遭遇してなくても、映像や情報から起きます。これが回復せずに長引けば、本格的な「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」に移行します。私たちができることは、自分をPTSDにしないこと。」
「直接の被災者じゃない人が、自分をPTSDにしないために。まず、食べてからだを休めること。これに尽きます。以前は「不安や恐怖など語って聞いてもらったほうがいい」と言われてましたが、いまはそれは精神医学的に否定されてます。」
そうですよね。この復興は東北地方の復興ではなく、日本の復興です。この危機を乗り越えられるかどうかは、私たち日本人一人ひとりの心の強さにかかっています。ですから、国の危機を乗り越える前に、個人が精神的な危機に陥らないためにも予防は必要です。この地震に思いを巡らせるのは必要なことだとしても、自分から不安心理に陥らない工夫が必要ですね。
誇りと希望
#prayforjapan は、ツイッターを通じて海外の人たちから日本に送られてくる応援メッセージのハッシュタグです。1秒に1回以上のペースで、地震発生時から現在まであらゆる地域からのメッセージを紹介しています。このサイトは、栃木県の避難所で20歳の学生さんが停電の中、つくったものだそうです。
#prayforjapanの日本人による「心に残るつぶやき」はこちら↓
#prayforjapanの海外からの応援メッセージはこちら↓
「心に残るつぶやき」を読むと、多くの人の他の人を思う気持ちに心が熱くなります。草の根の活動に誇りを感じます。また「海外からの応援メッセージ」を読むと、こんなにも多くの世界の人たちがメッセージを寄せていることに、自分は日本人として、まだ命を与えられているのだから、何かできることをしたいという気持ちになります。
リスクヘッジは必要ですが、不安になりすぎずに、こういう時だからこそ、元気が出るような小さな行動を取りたいものです。
ワタシも何もできませんが、そんなことを考えました。
まだ、余震が起きるかもしれません。油断をせずに、希望と強い心でこの難関に立ち向かいましょう!