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緊急な問題と重要な問題。どちらを優先しますか?

 

 震災後の自粛ムードの中で行われた地方選挙。投票率はあがったようですが、何を選択する選挙なのか、見えにくかったな?。ワタシは都民なので、都知事選に行ってきました。実は、土曜日に朝起きたときから、今日は日曜日だ、今日は選挙だと思い込んでいて、昼過ぎに投票所へ向かったら、人っ子一人いない(笑) それで、自分の勘違いに気づいた次第です。
 
 ご存知の通り、都知事選は石原さんが大方の予想の通り再選されました。今の都民の心境は「また大きな地震が起こるかもしれない。しかも東京に」と思っているので、この時期にリーダーを変えるリスクを負ってまで、チェンジ志向で投票するわけにはいかなかったのだと思います。まして、国政の方でチェンジしてみたところが民主党の体たらくぶりで、心情としてチェンジを選択できなかったのは自然なことかもしれません。
 ワタシ自身は、差別発言や暴言などはいただけないと思いつつ、実績についてはプラスマイナスして一応及第点と思っていました。けれど、いろんな意味で、リスクがあってもやっぱりチェンジした方がいいと思っていました。
 
 
 さて、話は飛ぶようですが、人が何かを選択するときに、あるいは選択というほどの自覚はなくても日常の行動に優先順位をつけるときに、たいていは緊急度と重要度のバランスで物事を考えています。両方の度合いが高いことはもちろん優先すべきですが、緊急度が高いけれど、重要度が高くないこと。重要度は高いけれど、緊急度は高くないこと。これらの板挟みになった場合は、大抵、緊急度を優先して行動します。なぜならば、文字通り「緊急だから」です。
 
 たとえば、あなたの上司や顧客から「明日までにお願いしたい」と頼まれることがありますね? 仮にそれが作業的なタスクだった場合、重要性は低いわけですが、もっと重要な戦略的なプランをまとめることよりも、優先するのではないでしょうか。そして、ワタシたちの日常ではそういうことが繰り返されていきます。
 
 しかし、本当にそれでいいのか? ワタシが自分に自問すると、片方のワタシは、「だって仕方ないでしょ? 緊急なのだから」と言います。もう片方のワタシは、「その考え方を続けていったら、永久に重要なことに着手できないよ」と言います。
 
 変な言い方ですが、ワタシは後者の自分を応援しています。では、どうしたら緊急なことに時間を奪われずに、重要なことに取り組めるのでしょうか。これは簡単ではないですね。でも、ワタシはこんなふうに思っています。
 
1)重要なことを、重要なこととして仕分ける。緊急なことと別の枠に入れて、認識する。
2)重要なことを実現させるために、時間をブロックして、日常の小さなことから少しづつでも取り組む。
 
 ま、そんなに簡単ではありませんが。。。
 東京都民が石原都知事を選択したのも、おそらく地震対策について緊急かつ重要な問題として暗黙に理解していたからだと思います。今や都民にとって、地震対策は重要であるばかりでなく緊急の問題になっていますから、石原さんが高齢ということのリスクよりも不安の度合いは高かったのでしょうね。
 
 あなたの日常で起きている問題は緊急なことですか? それとも重要なことですか? 緊急な問題の処理は必要ですが、本当に重要なことを考えて進められる人生を送りたいものですね。
 

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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