旅のcafe"doma"〜恵比寿にニューオープン
こんにちは。先週に続いて、今週もグラスルーツ卒業生の活動模様を紹介させていただきます。
8月末にKさんという女性ディレクターが退職しました。在籍歴は7年半。グラスルーツの「企画」に対する価値観をしっかり共有してくれて、クライアントからも社内からもとても信頼されていたディレクターでした。そういう仲間が旅立ってしまうのは、とても辛いですが、まったく新たな道へ転身することを志しての旅立ちで、ぜひ応援したいので紹介します。
彼女の志が何かといえば、「旅」をテーマにしたカフェを開く(拓く?)こと。イベントやおけいこ、お料理などを通じて、旅を感じる「場」を提供したいというのが願いだそうです。夜はバルとして展開されているお店の昼の時間を利用して、夜とはまたひと味ちがった空間演出で、店名も変えてカフェをやらせてもらえるチャンスを得ました。
その名は「doma」。読み方は「ドマ」です。土間ではなく、ハンガリー語で「home」の意味だそうです。そして、その名の通り、ヨーロッパのどこかの村の民家のような、素朴な雰囲気のお店です。
普通の感覚でいえば、なぜ企画や媒体プロデュースをやっていた人が急に「カフェ」に向かうのか?と思うかもしれません。でも、平面が空間に変わるだけで、根本にあるものは同じだというKさんの気持ち、なんとなくわかります。表層的なことではなく、本質を考えるグラスルーツのディレクターらしいとワタシは受け止めています(あ、そっちへ行く? ま、ちょっとだけ…)。
Kさんの「doma」は、カフェとはいえ、ちょっと料理にもこだわった店と言えると思いますが、Kさんが料理が得意であることをワタシが最初に認識したのは、彼女が入社した年のことでした。入って半年後に当社創業20周年だというので、記念誌「necco」(根っこ)の本を制作することになったのです(なつかしいねぇ)。コンセプトは「根っこ(本質)を大切にするグラスルーツを伝えるための、「根っこ」つながりの記事を集めた本でした。「数学の平方根」「屋根のないカフェ」「アジアのストライカー車範根」「政治と根回し」「根クラ、根アカ」「システムのroot権限者」等々、様々なテーマが扱われました。テーマの一つに「根菜料理:ポトフ」があり、担当したのはKさんでした。低予算ならではのエピソードですが、自ら料理して自ら撮影し、自ら記事を書いてくれたことは、とても印象に残っています。
料理上手なKさんはとても多才な人で、文章はもちろん、絵も書いたり。そのうえ根っからの「旅人」でした。「冒険家」といった方がいいかもしれません。なので、本当の旅行者はもちろんのこと、傷心旅行中の人やインナートリップ中の人をもきっとあたたかく迎えてくれるのではないでしょうか。
「doma」の魅力は、やっぱりランチでしょうか。ランチのメニューは今日の煮込みプレートと、カレープレートの2種類(写真上から1番目、2番目)。どちらもメインの煮込みやカレーの他に、野菜サラダ、スペインオムレツ、野菜の副菜、ピクルスがついてきて、近隣で働く人たちに人気とか。17時まで食べられるのも魅力です。
[doma]
東京都目黒区三田2-9-5
(恵比寿ガーデンプレイスの先の住宅地。隠れ家的な場所です)
tel 03-3712-7277
それにしても、縁というのは不思議なものです。前回のブログで紹介したヤマガミくんの例もそうですが、よほどの理由がなければ、普通は日曜日にわざわざ時間を使うなんてしませんよね。それなのに、ワタシも行ったし、現ディレクターも元ディレクターも来ていました。グラスルーツという会社に勤めたという縁で、辞めても関係が続いていく不思議さ。ある部分は対等のリスペクトであったり、またある部分は後輩思いだったり、先輩思いだったりするのだと思います。もちろん、それほどキレイゴトでもなく、それぞれに互いを手厳しく(笑)評価しているのかもしれません。それでも、縁がありつづけるというのは、不思議なこと、いいことだと思います。それはワタシ一人が作っているものではなく、そういう人が集まっているからなのですね。
一番下の写真、後ろ姿で立っているのがKさんです。
Kさんの「doma」、ぜひご贔屓に! よろしくお願いします。
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