波乗り名人
先週の水曜、11月29日に当社は創業満27周年を迎えました。
あっというまの短さだったと思う面もあれば、それでも27年間やってこられたのだという思いもあり、感慨深いです。紋切り型な言い回しですが、これもひとえにお客様やパートナーの皆様、親会社の皆様、さらに今の社員の皆さんやかつて仕事を共にした皆さんなど、グラスルーツを表で裏で支えてくださっている様々な方たちのおかげです。本当にありがとうございます。
27年間続いたことについて、Nディレクターに「運のせいだけではないのはわかっているけれど、オノさんは絶対に運がいい」とのお墨付きをもらい、「希望が持てるというのはいいことですね」と言われました。
希望か…。
希望というのは、いったいどこからやってくるんだろう?
バブル崩壊にリーマンショック。小さな波も大きな波もありましたが、波に飲み込まれても、また波に飲み込まれても、またまた飲み込まれても、立ち上がってきた、って感じ?(笑) もしかしたら、ワタシは波乗り名人なのかもしれません!
決して自信があったわけでも、夢一筋、希望一筋でやってきたわけでもありません。「七転び八起き」という言葉がありますが、倒れても再び立ち上がっている限り、人は負けないのです。ボクシングのように、最終ラウンドは決められていないのですから。転んだ数より1回多く立ち上がればいい。そう考えると、とてもシンプルですね。
誰かが何かに書いていました。失敗は、そこでやめるから失敗になる、と。まったくもって、その通りです。今でこそ成功事例の企業として挙げられるベネッセも、その名が福武書店当時の1955年から学生向け通信教育事業を企画し、5回もチャレンジしたけれど、いずれも入会者が集まらず失敗していたそうです。ようやく浮上できたのは、「進研ゼミ」の前進となるモデルを始めた1969年の頃からだとか。14年間も「あきらめなかった」というのは、スゴくないですか?
ワタシ自身はベネッセ創業者:福武哲彦さんの足下にも及びませんが、どんなに大きな波に飲み込まれても、「何とかして絶対に乗り越えないと」という責任感と持ち前の「おめでたさ」で波を乗り越えてきたんだろうなーと思います。
ハハハ、、、あと「運」ですね。でも、運も実力のうちですから…。
「希望はどこからやってくるか?」のワタシの答え。「それは、きっと自分の中から」です。はっきり言って、真っ暗闇のど真ん中にいるときに希望の光なんてありません。あるのは、絶望と紙一重の崖っぷちのみ。でも、その崖っぷちで「絶望」の方に行かずに「何とかしよう」と悪あがきをすれば、神様(?)は見捨てたりしないのです。神頼みという意味ではなく、です。
どんなに真っ暗闇でもあきらめないでいると、そのうち光が射すんですね。
人生は不思議。ワタシも、生きているうちに、あといくつ波乗りさせられるのでしょうか? 波乗りは仏教的にいえば、「修行」ってことですね。たとえ溺れそうになったとしても、絶対に波は乗り越えられると信じること。そのポリシーで、まずは30周年までに、やりたいことをどれだけ進められるかですね。
28年目に入ったグラスルーツを、今後ともどうぞよろしくお願いします。
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