コンサルタントは知っている
こんにちは。オノです。
今日は、「コンサルタント」について、最近のワタシの思いを書かせていただきます。
ずっと長い間、「コンサルタント」というものに対して、懐疑的でした。コンサルタントの方には申し訳ないのですが、あまり良い印象を持っていなかったのです。そのために、自分自身も「この仕事はコンサルティングだ」というような仕事を受けていながら、自らを「コンサルタント」と名乗ってきませんでした。
けれど、先回りして言えば、今はそのネガティブな気持ちがなくなりました。現に今もあるコンサルタントにお世話になっており、大変助かっています。
なぜ、「コンサルタント」に対して良い印象を持たなくなったのか。それは、おそらくワタシが生まれて初めて出会った「コンサルタントと名乗る人」の印象が悪かったからだろうと思います。その人は、クライアントが依頼していた経営コンサルタントでした。そのイメージをざっといえば、次のようなものになります。
・評論家的に批評するけれど、責任は持たない
・先生風で上から目線である
・「こういうことをやらなければダメだ」の一点張りで、寄り添う気配がない
当時、ワタシは20代の終わり頃で、ワタシにとってはクライアントではないのに、その人が考えた構想を外に向かって発信するためのストーリーを考えなければならないという関係にあったのです。
しかし、公平に見て、今考えても、その人が指し示した方向というのは、まんざら悪いものではなかったと思います。しかし、実際にはあまりうまく機能しませんでした。社員の人たちが、自分ごととしてとらえていなかったからです。逆にいえば、自分ごとになるような、プロセス上の工夫がないまま、「コンサルタントのアドバイスだから」という理由だけで、「右向け右!」のような形で社員の方たちに伝達されていたといえます。
コンサルタント(consultant)とは、単純にいえば「相談相手」です。ですから、評論家でもなければ、先生でもないのですが、日本ではなぜか「○○先生」と呼んだりして、本来のコンサルタントのイメージを歪んだものにしているような気がします。そして、「三つ子の魂百までも」とはよく言ったもので、ずっとワタシもそういったイメージでしか、コンサルタントを見ていませんでした。しかし…
良いコンサルタントは
・評論家ではなく、こちらの考えを引き出してくれます。
・ちがった考えに縛られている時にも、全否定するのではなく、
より良い形で軌道修正するヒントを与えてくれます。
・当然のことながら、上から目線で、何かを強制したりしません。
・次回までに考えておくべきことを提示してくれ、
着実に前に進みます。
このように、良いコンサルタントが関与してくれると、「見えなくなり、迷子になりがちな状況に陥らず、たとえ迷子になりそうになっても軌道修正しながら、着実に前に進める」ことができるのです。
最近ワタシは、さまざまなコンサルタントのネット配信ビデオを見ているのですが、
それでわかった面白い点は、多くのコンサルタントが、逆に別の人からコンサルを受けているという点です。
「自分のこと、自社のことは客観的に見られない」のは世の常。外部の目線が必要だということを彼らは知っているのですね。
現在、当社は渡瀬謙さんという方に、ブランドコンサルを受けています。渡瀬さんは、原理原則を整理して伝えるのがお得意な、営業分野に特化したコンサルタントで、その分野では多数の本も書いている権威者です。本来、ブランドコンサルタントではないのですが、渡瀬さん自身がとてもブランディングできている方なので、敢えて無理を言ってお願いした次第です。先週金曜日にお会いしたら、渡瀬さんご自身も「コンサルがほしい」とおっしゃったので、笑ってしまいました。
そろそろワタシも「社内広報/社内ブランディングのコンサルタント」と名乗るのも悪くないなと思う今日この頃です。