社長と社員、ストレスとどう付き合うか?
こんにちは。オノです。
「ストレス耐性」というものがあるとすると、恐らくワタシ自身は他の人よりも、ある方なのではないかと思っています。社長を続ける中でそうなったのか、元々そういう性格なのかはわかりません。恐らく両方なのだと思います。ですから、それを尺度に物を考えるとき、そんなワタシでさえ「どうにも最近は尋常じゃなく忙しい」と感じているなら、スタッフは相当に忙しく感じているはずだと補正を掛けて見るようにしています。
最近、あまりに忙しいので、社内の残業時間がどの程度なのかと調べてみると、意外にも思ったほど多くはありませんでした。もちろん、当社は「裁量労働制」を採用しているので、タイムカードのデータがすべての判断材料ではありません。それでも、そこから「大幅に」ズレているということは考えにくいと思います。調べて良かったのは、仕事の量に対して人手が足りないのだから、人手さえあれば解決できると思い込んでいたのですが、どうやらそう単純なものではないとわかったことです。
では、なぜ「忙しさ」を感じるのか…? ちょっと考えさせられました。
忙しさには2種類ある
忙しさには、多くの時間を費やしてもまだ時間が足りないという忙しさと、なんだかワサワサして気ぜわしいという忙しさがあるのですね。気ぜわしいというとき、大抵人は何らかのストレスを感じていて、仕事に追われているような心理状態にあったり、不安や焦燥感にかられる心理状態にあったりすると、ストレスを感じる度合いが高まるのだと思います。あるいは、やり慣れない仕事をしたり環境が変化する時も、ストレスを感じますよね。こうしたストレスは、ある意味、心の問題なので、ある人にとってストレスにならないことも、別のある人にとってはストレスになる場合があります。そう書いてしまうと、ストレスは個人の問題と書いているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
もちろん、ストレス問題を考えるときは、当人がいかに自分のストレスをマネジメントするかということを考える必要はあります。メールを見る時間を決めてコントロールするとか、ストレスに押しつぶされる前に、意識的に解放感を味わうような時間を作るとか、同じ8時間働くなら、早く帰るような時間帯にシフトさせるとか、不安があることをクチに出して上司に言う等々…。ストレスマネジメントも立派なスキルですよね。一番大切なのは、ストレスの源を早めに発見することかもしれません。
会社は何をするべきか
けれど、一方で、会社の経営をしている以上、「それは個人の問題だ」では済まないと考えるべきだとワタシは思っています。スタッフが体制面で不安を感じているのであれば、体制について対策を講じなければならないですし、効率性の悪さに困惑しているのであれば、どうすれば効率性が上がるのか、個人に任せず、会社として一緒になってオペレーションを見直すべきだと思います。特に責任感の強い人ほど、SOSを発信せずに自力で対処しようとする傾向があるので、問題は一緒に共有しようという会社の空気があるか、ないかはとても重要だと感じます。
しかし、そこまでわかっていても、事は簡単ではありません。社長が忙しいと、そういうことに対処できなくなるからです。どんなに頭でわかっていても、やれていなければ意味がありません。まぁ、こんなふうに「結局できていないではないか」と自分を責めると、今度はワタシ自身のストレスになるのですが…。
社長がボヤいていても、始まりません。スタッフに、ワタシの現状認識を共有してもらい、何ができるかを一緒に考えたいと、まずは話すことから始めることにします。少しずつ焦らずに、少しずつできることから!
9月も最終週ですね。どうぞ良い1週間を!