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日本は何立国か?〜山中さんのノーベル賞受賞に思う

山中伸弥さんがノーベル医学生理学賞を受賞しましたね。日本人として誇らしい気持ちで、このニュースを聞きました。それで、教育問題だとか、政治問題など、ふといろんなことが頭に浮かんできたので、今日は、そのつながりで書こうと思います。俳優の大滝秀治さんが亡くなったことについても、いろいろと思ったことはあったけれど、欲張りは禁物。では、行きます!

「科学者をスターにするべきだ」と書いたのはホリエモン

「科学者をスターにするべきだ」と書いたのはホリエモンです。ワタシもこの考え方に大賛成です。なぜなら、邪悪な心さえ持たなければ、科学の人類への貢献の度合いはその他の様々な分野と比べて、とてつもなく高いからです。しかも、先端的な科学というのは、科学そのものに対する直接的な貢献のほかに、産業を発展させ、雇用を生み出すという間接的貢献があります。しかも、実用化されれば、生活者にとってとても大きな利となります。間接的貢献と書きましたが、その恩恵に浴する人の数はものすごく大勢なのではないでしょうか。だから、科学者をスターにする。その発想が国には必要なのではないかと思います。それなのに、科学者がいかに偉大かというイメージ、いったいどれだけの人が子どものときに持つ機会があったでしょうか。そのせいにしてはいけませんが、ノーベル賞受賞者の名前を何人言えるかと言えば、ワタシ自身、名前を言えるのは極一部です。19人もいるそうです。19人の名前でさえ、全部言えない。スターにはほど遠いこの状況、何とかできないものでしょうか。

日本は「なに立国」なのか?

観光立国、IT立国、海洋立国…。国内では(特に政府の言葉には)、いろいろな「○○立国」があります。でも、「立国」という以上、教育とリンクしていてほしいと思います。人材的にどのような層を厚くしようとするのか、その意思抜きで30年単位での国家戦略など語れないはず。でも、観光立国、海洋立国というとき、その分野に強い人材を育てるという国家の意思はほとんどなく、ただ「そのような産業政策に力を入れていますよ〜」というような意味合い、悪く言えば、官僚の作文で「○○立国」という言葉が容易に使われてしまっているような気がしてなりません。

ワタシの妄想では「科学」「スポーツ」「接客」

人材的にどのような層を厚くしたら、日本は成長できるのか、日本人は幸せになるのかと考えたとき、ワタシの頭の中に浮かんできたのは「科学」と「スポーツ」と「接客が重要なサービス業」です。

科学については、今書いたような理由からです。

スポーツ立国になってほしい理由は、スポーツは人に感動を与え、勇気を与えるからというのが1点目。1カ月に1回、オリンピックのような感動があるとしたら…? 人は勇気を得て、社会に前向きな循環が生まれるような気がします。2点目は、スポーツの伸びしろはまだあるのではないかと思えるからでしょうか。昨日の錦織選手の活躍しかり、最近の日本のスポーツ界は10年前に比べて「やれば、やれる!」という感触をみんなが持ち始めています。子どものときにスポーツが得意なら、その道に進んで世界に挑んでやると思えるような環境ができたらいいですね。国語、算数、理科、社会が苦手でもいいのだという価値観を普通のことにするには有効なような気がします。
スポーツ自体の伸びしろもありますが、スポーツビジネスの伸びしろもあるような気がします。女子サッカー選手がまともな暮らしができていないということは、逆にいえば、まだまだ黎明期で伸びしろは大いにあるのでは?と思ってしまいます。

接客業については、そうですね、私たち日本人が国内にいては気づかないようなこと、たとえば繊細な気遣いだとか、そのようなことが実は国際的にはとても価値あること、人を驚かせることなのでは?と思うからかもしれません。接客=プロセスと置き換えて考えたら、私たちの仕事も入るな〜 がんばらないと。

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エラそうなことを書きましたが、「○○立国」は何でもいいのです。でも、多くの日本人が自分のアイデンティティや自国の強みが何なのか、その答えを求めているのではないでしょうか。

改めて政治の重みを感じますね。消費税も社会保険も東日本大震災被災地復興も尖閣諸島問題もみんな重要ですが、30年先、50年先、100年先の日本をどうするかという視点で「○○立国」の○○に何を入れるべきかというシンプルな問いとその答えを誰もが求めているような気がします。次の選挙の前に、その論点が浮かんでくるといいですね。あるいは、選挙民として「○○」の部分の答えを見いだした上で各自が選挙に臨めるのが理想です。とっても、難しい問いですが。。。

今週は4日。ワタシは連休出勤だったので、願わくば休みたい。。ではまた

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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