人事部的な視点で社内広報を再定義してみたら?
ここ最近、当社では「存在理由ミーティング」なるミーティングを開いて、自社の存在理由について議論しています。社内広報やインナーブランディングというサービスを通じて、何に貢献するのか、どんな社会を目指すのか、改めて再定義しようというのが、その趣旨です。
そんな議論をしていたとき、企業において「社員が生き生きと働けるようにすること」というのは、人事部マターにはなっていても、広報部マターにはなっていないのではないかという意見が出てきました。
ワタシも、広報部の方で社内広報のミッションを「社員が生き生きと働けるようにすること」と捉えている人は少なく、「社内の動きやトップの意思をタイムリーに発信する」という捉え方をしている人が多いような気がしています。
もちろん、たとえば社内報で社員を取り上げることによって、社員のモチベーションを上げようというような視点での編集は行われていますし、「社内の動きやトップの意思をタイムリーに発信する」ことは社内広報の重要な役割です。でも、それを紹介すること自体は目的ではなく、組織に属する人々が生き生きと働いて、なおかつ同じ方向に向かってパフォーマンスを上げることこそが本来の目的です。そう考えると、社内広報媒体も社内の出来事を紹介したり、社内の動きを解説するに留まらない別のあり方が見えてくる…。そんなふうに考えています。
たとえば、世の中には人生にインパクトを与える自己啓発の良書というのが数多く存在しているように、社内広報誌にそういったコンセプトを持たせることも実は可能です。ところが、そのような野心的な取り組みを行っている例はあまり多く見られません。
人事部的な視点で社内広報を再定義してみる。広報部と人事部が積極的に協業してみる。そうすることで、広報の可能性はもっと広がるのではないでしょうか。
では、良い1週間を!