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20代30代は「ひよっこ」ではない

こんなことを考えられるようになるなんて、ずいぶん自分が大人になったな〜と思う瞬間があります。そのひとつをご紹介すると…。

最近、自分のために生きるのではなく(イヤ、もちろん人生は自分のために生きるのですが)、若い世代のことを考えられるようになること、そのために生きられるようになること、それができてナンボなのでは? そんな自問としばしば向き合います。「若い世代のことを考える」とは、自分より若い世代(主に20代、30代)に対して、自分に何ができるのか、何を引き継げるかを考えることです。

ワタシがそう考えるのは、自分が26歳で独立し、20〜30代だった頃に、年上の40〜50代の方たちから盛り立てていただいたからです。だから、上の世代への恩返しは、むしろ下の世代に対して「自分に何ができるか」と考えることではないかと。

世の中には、20代30代を「ひよっこ」扱いする大人がいます。でも、20代30代をあなどってはいけません。たとえば、坂本龍馬が船中八策をまとめたのは、31歳です。明治維新を推進した顔ぶれも同様に若かったですよね。まあ、「そんな昔の話をされても…」と思われるかもしれませんが。

現代にも逸話はあります。たとえば…。
伝聞によれば、ソフトバンクの孫さんが起業するか、しないかの頃、マクドナルドの創業社長である故・藤田田さんを訪ねたそうです。なんの縁もゆかりもない無名の若者である孫さんからアポを申し込まれて、会おうと思った藤田さんの懐の深さ。藤田さんに会ってみようと思わせた孫さんのプレゼン能力。両方がかみ合ってのことですが、ワタシが今、ここで話したいのは藤田さんサイドの目線の話です。ワタシが想像するに、藤田さんは若い世代に期待していたのだと思います。おそらくご自身が20代で「藤田商店」を創業したという影響もあるでしょうね。もし、20代30代はまだ「ひよっこ」と藤田さんが決めつけていたら、どんなに孫さんにプレゼン能力があったとしても、恐らく面談は成立しなかったでしょう。

「ひよっこではない!」と思っている20代30代に、ワタシが引き継げることは何なのか? その答えは多分先輩たちがワタシに示してくれたことにあるのだと思います。当時のワタシは、「ワタシを買ってくれた。だから頼まれた」と思っていました。でも、実はそうではなく、チャンスをくれたんですね。クライアントからワタシに向けられた「どうしたらいいだろう?」という問いは、実は相談ではなく「あなたに託すよ、やってみろ」だったんだろうな、と。そして、今にして思えば、20代のワタシに任せた相手は少々心配だったのではないかと想像します。

諸先輩がワタシに与えてくれた機会と同じようなチャンスを、若い世代に与えられるような存在になりたいものです。がんばれ!自分!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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