旅人感覚
2013年も1カ月少々になってきましたね。あっと言う間の1年です。
時の早さにもびっくりしますが、ワタシ自身は今、いろいろな意味で、ターニングポイントにあるなと思います。今月29日で会社は29周年。来年は30周年です。人生の第4コーナーなのに、まだ全力疾走しながら会社の向きを変えようとあがいているし、個人的には今月末に仮住まいのために引っ越し。長らく住み慣れた土地を4カ月ほど離れることになりました。
まず、個人的な話、引っ越し前にちょっと未練たらたらの話を少しだけ。生まれ育ったのは川崎市多摩区ですが、会社の歴史とほぼ同じぐらい今住んでいる世田谷の「桜新町」で暮らしてきました。初めて桜新町に暮らし始めた1回目の引っ越しを含め、その間の移転は3回。なのに結果的にはずっと同じ街に住むことに。そして、今回の4回目の引っ越し先は渋谷ですが、来春の引っ越し先もまた桜新町です。本当に暮らしやすくて、好きだな、桜新町。昔ながらの商店街もありつつ、緑も多くて、渋谷まで10分程度。駅前にはさざえさん一家の銅像があり、年1回の商店街のお祭り「桜祭り」もにぎやか。その上、今のマンションの住民の方たちは感じのいい人たちばかりで、ドライすぎない感じがとてもいいし、住んでいる部屋の構造も天井が高くて、開放感があって、日当りも良くって、、、もう大大大好きだった。だから、離れることがとってもさみしい。
そんな中で4カ月ほどの仮住まい。本当なら、「仮」なんだからどうでもいいし、むしろなじみの地である「桜新町」にするのが穏当でした。でも、ちょっと発想を変えて、「旅行」と思うことにして、会社まで歩ける場所でなおかつ眺望のいいマンションを選びました。タワーマンションに一生住みたいとは思わないけれど、4カ月ならいいかな…と。なぜ、そう思ったかというと、小さな冒険をしたかったのだと思います。体験したかったのですね。写真は、多分見えるであろう、窓からの眺望(恵比寿側を向いていると思うと少し違うかもですが)。頭の中は素敵な眺望の毎日なのですが、実際は段ボール箱に囲まれた倉庫のような生活になりそうです。だって、またすぐ引っ越しですから。それでも、ただの仮住まいをワクワクする仮住まいにしたかったんですね。せっかくだから、この旅は楽しまないと…と思います。
さて、仕事について。こちらも全力疾走中。ふぅ〜。息切れ。なんでワタシは社長業をやっているんでしょうか。大変なことばかりなのに。でも、昔、ワタシのビジネスパートナーだった田中英理子が言っていたことが、ワタシの心境にとても近いのです。誰から言われたわけでもなく、自分で選んだと自覚している。だから、多少苦しいことがあっても、誰のせいにもすることはしない。そんなことを彼女が言っていたな。深く同感する。
ある日はプレゼンの企画に思いを巡らし、ある日はお客様のコーポレートスローガンを定めるに当たって皆で頭を悩ませ、ある日は今後の当社のあるべき姿を考え、またある日は部下を傷つけてしまい、またある日は反対に部下の言葉に傷つき。。。30代の途中まで、ワタシという人間は本来「社長」よりも「ナンバー2」の方が向いているのではと葛藤したりしましたが、多少欠陥だらけだったとしても、やっぱり今、ワタシは「社長業」が好きなのだと思います。大したトクもないのにね〜。
なぜか? やっぱり社長の仕事は「夢」を見ることだからですかね。夢見るのは好きですからね。でも、オノ・ヨーコさんの言葉を受け止めると、なんかこう「夢だけじゃダメだな、どうしたら人と共有して実現できるだろうか」という気持ちになります。
「ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実だ。BYオノ・ヨーコ」
だから、ワタシ一人で夢見ていたのでは意味がないですね。社員のみんなと夢見なければ。うーん、まだ出来ていないな〜
と、個人的な話と仕事の話を両方しましたが、「旅人」感覚は忘れたくないですね。うまくは言えませんが。自分の意志で旅に出たのに、文句を言うのはナシですよね。少なくても、そうはなりたくないな。
今年も1カ月半。2013年を良い時間にしましょう!