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「あいさつ」をするマンション、しないマンション

私事で恐縮ですが、先月末に長らく住み慣れた街を離れ、会社から歩ける場所に引っ越しをしました。4カ月の仮住まいです。眺望が素晴らしく、共用施設も立派。管理も行き届いている。文句を言うとバチが当たるのでしょうけれど、、、。これまでのマンションとは勝手の違いを感じています。それは「あいさつ」について。ここでは、誰かとすれ違ったり、エレベーターで一緒になっても、言葉を交わすことがありません。

マンションでのこのような状況は一般的なことなのでしょうか。恐らくマンションの立地と規模に関係しているような気がします。都心になればなるほど、規模が大きくなればなるほど、「あいさつ」する文化がなくなる。仮住まいのマンションは都心立地で、規模もまあまあ大きい。ダブルで条件が揃っているため、「あいさつ」と縁遠い文化なのかもしれません。転居前のマンションは、住宅地にあり、19戸程のマンションだったから、「あいさつ」するどころか、顔と名前のわかる人が大勢いました。皆さんのご近所ではいかがですか?

「あいさつ」って、する雰囲気があるとしやすいけれど、雰囲気がないとしにくい。雰囲気があるのかどうか、お互いに様子見になって、結局しない。「あいさつ」にはそんな一面があります。

でも、、、。
骨董通りにある当社のオフィスは元々はマンション。現在でも住まいにしている方が一部いますが、今や全体の9割は事務所仕様になっていて、100社ぐらいが入居しています。その中には、ファッションデザイナーの川久保玲さんやアートディレクターの岡本一宣さんなども。ここでもエレベーターなどでの「あいさつ」は基本的にはないのですが、それでもいつも笑顔で声をかけてくれる人がいます。隣の事務所の男性。この方が、誰に対してもそうなのか、私が隣の事務所の人間だと知ってだからなのかはわかりません。でも、最初の時から雰囲気を伺うというそぶりがなく、ごく自然に「あいさつ」され、言葉を交わすようになりました。その様子は、とても好感が持てました。

そんなことを考えてみると、「あいさつ」は待っていてはいけないのですよね。気持ちのいいことは自分から進んでした方がいいに決まっています。そして、気持ちのいいことは、多分連鎖する。。。ような気がします。

気持ちの良さは、いろいろな会社を訪れた時にも味わいます。すごくすてきな出迎え方だなーとか、すれ違う人がみんな会釈してくれて気持ちがいいなーなど。そんな中でも、いつも感心するのが、シュガーレディ社さんの受付の方の応対。受付の方ばかりではなく、全体的に行き届いた応対、研ぎすまされた応対というものを感じて、いつも尊敬の念を抱きます。文化なんですよね。そうした文化に触れるたびに、スタイルは違ってもいいので、ウチの会社もあのようなあたたかな出迎えのできる会社でありたいなと思います。


さて、「あいさつ」つながりで言うと、聞こえるあいさつと、聞こえないあいさつがあります。心を込めて言っているかもしれない聞こえない「あいさつ」と、慣習だけで言っているかもしれない聞こえる「あいさつ」を比べると。。。。どっちがいいかと言われたら、ワタシは後者を選びます。聞こえないくらいの小さな声の「あいさつ」はもったいないなーと思います。だって、聞こえないんですから。実は、そういう「あいさつ」をする人もマンションにいたのです。

でも、こうやって考えてみると、聞こえない声だから残念に思うのではないですね。「聞こえない声」自体に、「あまり接触したくない」というメッセージを感じ取ってしまうから、残念な挨拶だと思うのでしょうね。うーん、「あいさつ」って深い!

エラそうに書きましたが、そんなワタシも決してあいさつ上手とはいえません。少なくても、隣の事務所の彼と比べたら、月とすっぽん。でも、「あいさつ」を大切にする文化の有る無しは、風通しの善し悪しにもつながっていくのではないか、と思ったりするので、がんばろーっと!!

年内もあとわずか。皆さま、どうぞ良い1週間を!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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