読まれるための法則
ソチオリンピックが開幕しました。すがすがしい演技で私たちを魅了した上村愛子選手。心から「ありがとう」と「おつかれさまでした」を申し上げたいですね。
さて、オリンピックで、安倍総理が開会式に出席し、欧米の各国首脳は欠席しました。メッセージの中身は違うものの、それぞれにメッセージだなと思いましたので、今日は「メッセージ」について考えます。
「メッセージ」。
話す言葉、文字で発する言葉、行動。すべてメッセージになりえますね。ここでいうメッセージとは、自分が相手に一番伝えたいことです。でも、私たちは「今、自分のしている一つひとつのことがメッセージである」ということを忘れがちです。ワタシ自身も例外ではなく、時々、話した直後に社員からこんなことを言われます。
「今、その話を持ち出した、その意図は何ですか?」
「そうだった、そうだった。それはね…」
恐ろしいですね。普段は、話が蛇行しがちな実家の母に対して「いったい何がいいたいのか、早く結論を言ってよ」などとエラそうに言っていますが、何のことはない、ワタシも似たようなことをしてしまっています。
この例のように、社員が尋ねてくれた場合は、まだ修復できますが、そうでなかったら…。相手は、その背景にある意図がつかめず、「この人、何を言いたかったのだろう?」という疑問で終わってしまうんですね。
話し言葉もそうですが、書き言葉ではさらにメッセージが重要になります。反応に合わせて、補足することができないからです。
書き言葉でメッセージがわかりにくくなる場合の一番多いパターンは「情報は盛りだくさん。でも一番、言いたいことは何?」というようなケースです。パワポのプレゼン資料などでも、しばしば見かけます。主な原因としては、次の3つのようなことがあるのではないでしょうか。
【1】そもそもメッセージが必要であると自覚していない。
【2】アレもコレも伝えたいという思いが強すぎて、詰め込み過ぎてしまう。
【3】文章力や構成力がないため、文字を埋めることで精一杯になっている。
メッセージがわかりにくいコンテンツは、相手から見て「読んでもわからない」だけではなく、そもそも「読みたくならない」場合が多いです。なぜなら、私たちは毎日多くの情報(活字)にさらされています。新聞やニュースサイト、メール、会議の資料や社内文書、Facebook、等々…。わかりにくいものに対し、付き合っている余力がありません。
コンテンツが読まれるための法則。そのひとつが、「メッセージが分かりやすいこと」。もし、読まれていないと思われるなら、メッセージがわかりやすいかをチェックしてみてはいかがでしょうか。
さて、かくいうワタシも先日、当社の社内方針説明会で「灯台下暗し」的な失敗をしました。お恥ずかしい限りですが、参考にしていただきたいので、木曜日のメルマガで失敗談を披露します。
では、良い1週間を!