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週末、ベン・スティラー 監督作品、映画「LIFE!」を観ました。映画.comの評価では、星3.8。レビューを読むと、賛否両論です。

内容は、伝統的フォトグラフ雑誌「LIFE」が休刊する時期に、ネガフィルム管理部門という、どちらかといえば縁の下の力持ち的な地味な部門に務める主人公(42歳)が、リストラされながらも、人生を変えていくというようなストーリーです。会社から休刊が告げられた最後の号で、表紙の写真のネガが紛失する…という事態に陥った主人公が写真を撮ったカメラマンを捜すための旅に出る、そんなロードムービー的な色彩のある映画でした。旅する先は、グリーンランド、アイスランド、ヒマラヤなど。しかも、そんなことするわけない!というような突拍子もないことをしながら、映画は半ばコメディタッチに進んでいきました。(けど、主人公が若かりし頃にやっていたスケートボードで壮大な自然の中を進む姿は、本当に壮快でした!)

賛否両論のネットレビューで、評価する人たちの多くは、「平凡で地味な主人公が変わっていく姿に、一歩足を踏み出す勇気をもらった」というようなものが主流を占めている印象でした。一方で、イマイチだと評する人たちのコメントで多いのは、「深みがない」というもの。だから、物足りないという主張です。

どちらの感想にも一理あると思いますが、私のココロに残ったのは、もう少し別のことでした。仕事柄かもしれません。

ネタバレにならないように注意して書きますね。
主人公とカメラマンは、会ったことがない関係です。でも、信頼の絆、無言の絆で結ばれていました。カメラマンは主人公のような裏方の仕事をする人たちがいるから、自分の仕事が成り立っているということをわかっていて、休刊を機に、感謝のメッセージを伝えようとする。(ある意味、それが仇となるのですが…)

でも、映画の中では、主人公は自信のない冴えない感じのオジサンとして描かれていて、本人も、本当はこだわりを持って仕事をしてきたのに、自分の人生なんて大したことはない…と、そんなふうに思い込んでいます。16年も、しかもLIFEが好きで誇りを持って仕事をしてきたのに、本人にその自覚がないんですね。人は、目立たない仕事をし、際立った評価がないと、いつしか「大したことのない自分」という像に甘んじてしまうものなのかもしれません。

現実世界では、仕事の8割9割は目立たない仕事だし、仕事なんだからやるのが当たり前で、いつもいつも誉められるなんてことはありません。だから、自分で自分を誉めてあげないといけないのに、主人公は(その方が普通かもしれませんが)自分を誉めずに気づくと入社から16年が経っていたわけです。

で、カメラマンを捜す旅に出た主人公は、最後には自信を取り戻し、堂々とした人物に変わっています。最後に小気味のいい台詞がありました。それは、リストラ後の新体制におけるリーダー(イヤな感じのやつ!)に向けられた発言でした。「あんたはLIFEのスローガンを言えるか?」と挑発的に聞いたのです。お約束的な展開ではありますけど、悪役リーダーは言えないんですね〜(ま、コメディタッチの映画なので、ボスが答えたスローガンはマクドナルドのものだったりするわけです)。

LIFEのスローガンは、
「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」
でした。それが好きで、主人公は入社していました。
そして、それを思い出して、放浪するカメラマンを探す旅に出かけるのですね。スローガンが好きで入社する。これってスゴくないですか? ワタシはスゴイと思います。しかも、最後にそこに戻ってくる。なぜなら、それが主人公にとっての原点だったからです。それも、スゴイと思います。

人の心を揺さぶる「スローガン」という言葉がある。
それは真実だと思います。
であるからこそ、「スローガン」に関わる責任も重いですね。
その一端を担う仕事をしているんだなと、身を引き締めました。

さて、この映画からワタシが得た教訓は、
・人から誉められるのを待つのではなく、もっと自分で自分を誉めよう!
・きっと誰かが見ている(お天道様かもしれないが…)
・改めて、、、言葉をあなどるな
の3点です。

「LIFE」の休刊の道のりには、経営者として別の学びもあります。「変われないと、淘汰される」と。歴史の貴重な記録を残し、数々の著名カメラマンを輩出した「LIFE」。今は、Googleのイメージ検索で「LIFE」の写真アーカイブが検索可能になっています。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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