かっこわるさと美意識と。ワークショップに参加してきました
連休の1日、「"かっこわるい"が"美しい!"に変わるティーパーティー」というタイトルのワークショップに行ってきました。美しいと言っても、外見の話ではありません。人の心の中で、どんなことが別のどんなこととつながっているのかに気づかされる大変興味深い経験でした。
「ミュージアム・ウォーク」と称した前半のパート。ここでは、部屋の周囲に並べられた100枚以上の写真を見ながら、自分が美しいと思ったもの、心にひっかかりを感じたものなどの中から3枚を選び出します。その後、どこに惹かれたのか、その裏側にある自分の願いや憧れを、二人一組が聞き手/話し手となって交互に語り合います。つまり「○○な世界が好き」「○○な美しさに触れると○○と感じる」「○○な自分が投影されている」「○○な自分でありたい」など、そんな掘り下げを行うのです。
私を引きつけた写真は上の3枚(帰ってきて家のキッチンに貼りました)。まず最初に選んだのは、ミミズクの写真。キリっとしたするどい目に、すっかり魅せられてしまいました。それを片手に持ちながら、さらに回遊を続けると、ややや! 続いて目に止まったのは、「ナルニア国物語」の白い魔女役で知られる不思議ちゃん女優、ティルダ・ウィンストンの写真。なんとミミズクと同じ目をしている! そして、3枚目はどこかの国の公園のベンチに座る二人の老人を撮ったセピア色の写真。会話するでもなく、二人とも淡々とどこかを見つめ渋い表情をしています。片方は男性ですが、もう一方は男性なのか、女性なのかもわかりません。
3枚の写真に共通するのは、凛とした空気が流れているという点でした。ワタシの中に、媚びない生き方や依存しない生き方をしたいという価値観や願望があるのかもしれません。
こうやって心が動かされたものを題材に、誰かと会話するのは、自分や相手を知る上でとても有効ですね。
後半は参加者に対して事前にお題が出されていました。それは、「私、超かっこわるい」「全然イケてない」「こんな自分はダメだな〜」と思った出来事を一つピックアップしてくるというものでした。
かっこわるいエピソードならたくさんあると思ったワタシは、行きがけの電車の中で考えればいいと思っていました。ところが、かっこわるいと思う事件はたくさん思い浮かぶのですが、ダメだなとは思っていない。なんとまあ自己愛の強いことか…。もしかして、この自己愛の強さがダメなのかも?などと考えるうちに、あと一駅の間に決めなければならなくなりました。何を基準にエピソードを選べばいいんだろう? わかりやすさ? ウケるのはどれかな? むむ、これこれ、この「ウケるエピソードは何かな?」と思った今のワタシはかっこわるい! 全然ワタシらしくないから。媚びるのキライなくせに、その考えって媚びてるじゃない!と。
そんなふうにワタシのかっこわるいエピソードは選び出されました。
さて、このワークのメッセージは、、、
「かっこわるい」と思う気持ちの裏側には「願い」がある。本当は「〜でありたい」「〜したい」と思うのに、できなかったとき、自分の美意識に反するから「かっこわるい」と感じる。それは美しい願いからくる感情であり、その願いを持つ自分も美しい…。
つまり、ワタシが挙げたエピソードに置き換えると、「媚びない自分が自分らしいのだから、そのまま自分らしくありたい」というのがワタシの「願い」だと言えそうです。その願いは美意識であり、そんな意識を持つ自分はかっこわるいどころか、美しいではないか、ということでしょうね。ハイ、美しいです!(書くのは、照れますけど)
同じ出来事でも、こんなふうに捉えると、見え方が反対になるから不思議です。ポジティブな気持ちを維持するコツだと思いました。というわけで、受け売りですが、あなたがもし落ち込むことがあったら、試してみてください。
今週もよい1週間を!