写真は語る〜役員が笑っている会社はどこ?
最近、facebookに「Slate Magazine」の記事が翻訳されて紹介されているのを見て、代表者やリーダーは写真を取るときのポーズや表情が重要だなと痛感。今日は、そんな話を書きます。
目に留まった「Slate Magazine」の記事は、題して「Who Won the World Cup of Arm-Folding?」。ワールドカップで選手紹介時に左を向いて腕を組んでポーズを取る動画が流れますが、その決めポーズが決まっているかどうかは重要だとして、いろいろな選手の動画を集めて比較し紹介するものでした。FBでのErik Jorgensenの和訳をそのまま引用すると、「上手くやれば、日本の内田選手のように普通のいい奴に映るし、一つ間違えるとアメリカのベッカーマン選手のように犯罪容疑者の顔写真撮影に見える。」。トップバッターに内田選手が取り上げられていたほか、総勢24名の腕組み動画を選手を紹介。腕組みワールドカップと称して、ナンバーワンにはカメルーンのアスー=エコト選手を選び出していました。
この比較があまりにおもしろかったので、いろいろと比較をしてみたくなりました。
有力者の語りかけるときのポーズを集めたのが、こちらのサイトです。
歴史的有力者のポーズがすごい〜全世界共通で共通点を探る〜
http://matome.naver.jp/odai/2139616030407043101
人差し指を使う人がやたら多いことがわかりますが、その使い方も指をどちらに向けるのかは様々で、そのポーズが与える印象はかなり異なることがわかります。たとえば、天を指すのと、正面を指すのとでは、ニュアンスがまったく異なります。オバマ大統領の呼びかけるかのような指の使い方、プーチン大統領の攻撃的な指差しポーズ、意志を伝えるかのようなメルケル首相の天を指差すポーズなど比較してみてください。
では、政治家のポートレートにはどのような写真が使われているのでしょうか。
安倍総理とオバマ大統領。首相官邸とホワイトハウスに掲載されているオフィシャルな写真です。大分印象が違いますよね。自信とともに親しみやすさが感じられ、信頼できそうなイメージの写真…が好ましいのでしょうけれど、どちらがどの程度こだわったのか、なんとなく一目瞭然ですね。やっぱり笑顔は大切です。ちなみに日本の歴代の総理大臣の写真を見ると、笑顔なのはわずか数人。その中で、確かに宮沢さんや竹下さんも笑ってはいますが、この人ほどではない。笑顔大王は、麻生さんでした。
笑顔は万国共通の言語だと言われますから、日本企業の社長や役員のポートレートを調べて、笑顔度合いを比べてみました。アトランダムですが、グローバル意識の高そうな企業イメージの会社の役員紹介ページを見てみました。
トヨタ…役員の皆さん全員が笑顔というわけではありませんが、さすが豊田社長はいい笑顔で写っています。
武田薬品工業…クリストフ・ウェバー社長への社長交代で注目されている武田。ウェーバー社長も含めて、全体としてあまり笑顔ではありません。あ、笑顔の取締役がいた!と思ったら、社外取締役でした。
ファーストリテイリング…英語を公用語にするなど一歩先行くグローバル企業のイメージの高いファーストリテイリング。今回調べた6社の中で、一番笑顔度が高かった企業です。11人中7人が笑っています。もちろん、柳井社長も。
ソフトバンク…英語サイトには役員の写真があるのに、日本語サイトにはなかったのが、ソフトバンク。しかし、親しみやすいイメージの孫社長は、英語サイトでもあまり笑顔とは言えません。またメッセージページの孫社長は横を向いています。モノクロのカッコいい写真ではあるのですが。。。。
楽天…英語公用語化を進める二大巨頭として一翼を担う楽天ですが、日本語サイト、英語サイトとも役員の写真はありませんでした。メッセージページに三木谷社長の顔写真があるのですが。
日本マクドナルドホールディングス…スマイル0円のマクドナルドはどうかと思って覗いてみると、役員紹介ページはなく、メッセージページに原田会長とカサノバ社長の顔写真がありましたが、予想と違って、おすまし顔のポートレートでした。
さて、人様のことをとやかく言っている場合ではありません。先日、facebookの写真を変えたところ(右下)、親しい友達から印象が悪いと言われてしまいました。ブログで使っている写真も、以前の写真は髪が明るすぎるし(左上)、今の写真(右上)は髪をカットしたばかりの頃であまり好きな髪型ではなく、掲載しながらも自分としてはあまり居心地がよくありません。
こうやっていろいろと見比べてみると、やっぱり代表者の写真は大切ですね。企業イメージを左右するといっても過言ではありません。
当社の今後の課題ですな〜 ワタシも緑を背景に、左から正面向いて、腕を組む動画にチャレンジしちゃおうかな。いや、待て、そっちに頑張るな!