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「言葉の共通認識がある」は落とし穴

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こんにちは。
あっと言う間に終わってしまったゴールデンウィーク。
いかがお過ごしでしたか?
私のテーマは少しストイックでした。
早起きして瞑想したり、パーソナルトレーナー選びの面談したり。
生活習慣を見直したいと思っています。有言実行!


さて、本題。
今日は「言葉の深掘り」の大切さについてです。


当社では、定期的に「うきうきランチ」という食事会を催しています。
このランチは持ち回りで誰かがネタプロバイダーになります。
ネタプロバイダーが出したお題について、
みんなで語り合うというのが唯一のルールです。
ネタはどんなネタでもOK!
前回は「苦労とは何か? これまでに最も苦労したことは?」。
前々回は「(GR外で)最も尊敬する人は誰?」
小さい会社だからこそ持てる機会だと思います。


普段の生活で「苦労とは何か?」なんて考えませんから、
結構、脳みそを活性化させてもらっています。
しかも、そこにネタプロバイダーのその人らしさが出ます。
そこがとってもおもしろいです。


「苦労」の回では、ネタプロバイダーはこう話しました。
ーーーー
自分にとって苦労とは、何が起きたのか理解不能で
どう対処していいかわからないことが起きることだと思っている。
仕事をがんばって、でも思うようにできなくても、
できないからこそまた努力したとしても、それは苦労とは呼べないのではないか?
他の人は苦労についてどう思っているのか、聞きたい...。
ーーーー
こんなような話だったと思います。


で、その回のネタプロバイダーは、自分にとっての苦労の象徴として、
スポーツをやっていたとき、重要な大会の前に突然スランプに陥って、
今までできていたことが突然できなくなり、とても苦しかったという
体験を紹介してくれました。


「苦労」というお題を受けて、ある人は「『苦労は買ってでもしろ』は嘘だと思う。
やりたくないことでの苦労はしないに越したことはない」と主張。
そして「買ってでもした方がいい苦労は、自分がやりたいことのときだけ。
でも、自分がやりたいことなら大変でも苦労とは感じないはずだ」とも。


さらに、別の人は「(ネタプロバイダーと同様に)
自分も今、対処法がわからなくて苦労していることがあるのだけれど、
その過程で自分が成長していると思えるので、苦労と呼ぶのは違うかな」と。


その後、私にも発言の番が回ってきました。
悩む、、、苦労って何だろう?
大変だったことはたくさんあるけど、それって苦労だったのかな?
たとえばリーマンショックの時、大変だったけれど、あれを苦労と呼ぶのかな?
なんか苦労って言葉はしっくり来ないな、、、
心の中でそんなことを思ったので、それをそのまま口にしました。
そしたらある人が「小野さんは物事を苦労って思わない方なんじゃないですか」と。
そうかもね、と妙に納得。
苦労という言葉を身に纏って生きていきたくはないなと
思っているような気がします。


たかだか二文字の「苦労」という言葉を深掘りしてみたら、
人それぞれの思いが浮かび上がってきました。


この回は「苦労」がキーワードでしたが、
その前の回は先ほど書いたように「尊敬」がキーワードでした。


その回で面白かったのは、「尊敬」という言葉に対して
人それぞれ重みが違うということがわかったことです。
ある人は「尊敬する=神のような存在」でした。
別のある人は「尊敬する=ちょっとした気づきを与えてくれる存在」でした。
「尊敬」という言葉の解釈が、それぞれに違っていて、
言葉の重みも違っているんだね、、、ということが共有できました。


さあ、ここから何を学ぶべきなのでしょうね。
私が思うことは、
辞書的な共通認識は相当にアバウトだと思うべきだということでした。
たった一つの単語に対して、
人は体験から自分の辞書を自分の中に作っているので、
辞書の中身は実は同じではないと理解しておく必要があるということです。


つまり「苦労」も「尊敬」も他の単語もその人なりの意味付けがあるので、
辞書的な意味をもって「当然こういう認識のはず」と思い込むのは
相当に危険だと知っておく必要があります。


ちょっとした言葉でも共通認識はない...。
まずはその前提でコミュニケーションする、
そんな姿勢が大切だと痛感しています。


今週も良い1週間をお過ごしくださ〜い!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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