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メッセージ下手で損をしていませんか?〜画一的フレーズに要注意

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こんにちは。
さて、突然ですが、当社のサイトの中で、もっとも流入を得ているのは、
どのページだと思いますか?


ページ単位でいうと、
第1位 社長就任時、社員の心をつかむスピーチ・原稿の作成のポイント
https://www.grassroots.co.jp/blog/monolog/2014/03/140331.html


第3位 社長就任時や新年度、社長メッセージでやってはいけない5つのこと
https://www.grassroots.co.jp/blog/monolog/2012/04/120423.html


いずれも大分以前のブログ記事なのに、いまだに多くの閲覧者が訪れています。
それだけトップのメッセージ発信の重要性を感じているからこそ、
わざわざ検索して当社サイトに来てくださるのだと思いますが、
その割に社会では「メッセージ」というものをうまく扱えていないと感じます。
というのは、メッセージとしての言葉を大切に扱っている企業が、
少なく見えるからです。


そこで、今日は、「ありきたりで、もっともらしい言葉を使うのではなく、
独自のこだわりの言葉を使うことの大切さ」についてお伝えしたいと思います。


たとえば、以下はIRレポートや中期経営計画、サイトにおけるトップメッセージ等で
よく見かけるフレーズの例です。
・リーディングカンパニー
・最高のお客様満足の提供
・アジアナンバーワン
・新価値創造
・健康で心豊かな社会に貢献


「あるある...」と思われたのではないでしょうか?


世の中で頻出している単語やフレーズというのは、
言ってみれば手垢にまみれた言葉であって、
その言葉で人を魅了することはまず無理です。


しかし、実際には、そうした単語を使わなくてはいけないこともあります。
その場合、その言葉に魂を吹き込む作業、
すなわち、個人の思いを乗せる作業が必要です。
しかし、それを実践している企業はとても少ない。


なぜなのでしょうか。


これは、まったくの私見ですが、
7割は下記の3点のいずれかに該当するのではないか、というのが私の肌感覚です。
1)そもそも、企業にとって、トップメッセージが重要であるという認識がなく、
  メッセージには魂を吹き込む必要があるという認識もない。
  そのために、メッセージ作成に手間暇かける必要性も感じていない。
2)魅力ある独自のメッセージが重要という認識があっても、
  スタッフが社長に代わって書いている場合は、
  その思いを吸い上げきれていない。
  または、社長が発した言葉を上手に構成して作文すべきと思い込んでいる。
3)重要性は認識していても、書く人に技量や知識がなく、
  自社のメッセージを作成するときに、他社の文言を参考にしてしまう。


メッセージはただの作文ではありません。


まあ、普通は社内にメッセージの専門家などいませんから、
無理もないかと思いますが、
言葉は、刺さってなんぼ、振り向かれてなんぼ、です。


メッセージが上手に発信できたら、投資家を引きつけ株価が上がり、
優秀な人材を引き寄せることもできます。
もっとメッセージへ関心を持つ企業が増えてほしいですね。


5月ももう半分が過ぎましたね。
今週も良い1週間でありますように!


Picture : Designed by Freepik

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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