自分の影響力に気づく
先々週の金曜日から月曜日にかけて、
急に思い立って北海道に旅行に行ってきました。
小樽に2泊、札幌に1泊のショートトリップです。
小樽で運河沿いの道を散歩していると、1軒のライブハウスがありました。
時間が早かったので、夕食を食べたら来てみようと思い、
夜になって行ったのですが、残念ながら、貸し切りで入れません。
翌日、懲りずにもう一度その店を訪ね、
オーダーをする時に聞きました。
「ライブは何時からですか?」
すると、
「さっきリハーサルをしていたので、
多分やると思うんですが、私は聞かされていないので、
確かなことはわかりません」
え〜!! 考えられますか?
店長と彼は同じ空間で働いているのに、この回答!
結果的に大分待たされた後で演奏が始まりました。
でも、演奏の印象よりも、その時の店員さんの反応の方が
強く心に残っています。
彼はなぜあのように行動したのでしょう?
(1)彼には、自分の対処によって相手がどう感じるかの想像力がない。
(2)自分の応対に対し相手が不審に思おうが、どうでもいいと思っている。
(3)彼は、これまで何度もライブの予定を把握しようとしたのに、
店長が無視するうちに、把握する気がなくなった。
他にもあるかもしれませんし、実際のところはわかりません。
ですが、人の良さそうな印象から、私には原因が(1)であるように見えました。
彼は、自分が人に影響を与えていることに気づいていないのではないか、と。
しかし、、、、
偉そうなことを書いていますが、
じゃあ自分はどうなの?と自問してみると、、、
やっぱり想像できていないし、
あんなところでも、こんなところでも、
人に影響を与えているとは思えていません。
正確に言うと、こんなところで影響を与えているのはわかっていても、
あんなところでも影響を与えているとは気づいていない。そんな感じです。
それは、私や彼だけでなく、きっとあなたもそうなのではないでしょうか。
彼の例は対面ですし、ちょっと極端な例かもしれませんが、
直接接触しなくても、私たちは人に快/不快を感じさせる、
そんな影響力を持っています。
ここでいう影響力というのは、「大きなもの」ではありません。
むしろ「小さなもの」で頻繁に感じるものです。
具体例を挙げると、、、、
誰かが使った会議室のホワイトボードが使いっぱなしだったら、
次に使う人は気分が悪い。
しかし、これは誰もがたやすく理解できるわかりやすい事例です。
ところが、実際には人それぞれ気になることが違います。
それは大抵の場合、価値観の違いや慣習から来るものです。
たとえば、私は、
使い切ったトイレットペーパーがそのまま残っていると気になります。
反対に、カッターの刃を出したまま放置して、社員に叱られます。
また、朝出社して、ゴミ箱のゴミを社員の誰かが捨ててくれていて、
とても気持ちがよくなります。
(毎度、ありがとうと言っていなくて、ごめんなさい to スタッフ)
接触しないつながりの中で、誰かが私のすること、あなたのすることを見て、
気分が良くなったり、悪くなったりしている。
良くなってくれたらうれしいけれど、
知らないうちに不快にさせていたら、イヤですよね。
なので、今日はいつも想像しないことをちょっと想像してみる、
お互いに週の初めだから、そんなことをやってみましょう!
では、素敵な1週間をお過ごしください!
picture (c) Pixabay