ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

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社長の脳みそ整理mono-log モノログ

2週間ほど前、岩崎ちひろ美術館に行きました。
ちひろ作品自体も美術館ももちろん素晴らしかったのですが、
展示されているとは知らずに鑑賞してきた
あべ弘士さんの作品もとても素晴らしかったです。
あべ弘士さんは旭山動物園で飼育係として勤務した後、
動物を題材にたくさんの絵本向け絵画を描いています。


展覧会では、動物を描いた作品の脇に、日記のような随想が書かれていて、
それがまたおもしろい。
ある作品では、こんなことが書かれていました。
先輩から「サルの前では絶対に転ぶなよ」と忠告があって、
その理由を聞いたら、「1度転ぶとそれ以降必ずなめられるからだ」と言われた、
しかし、ある日、自分は足が滑って転んでしまった。
その日から確かにサルの態度が激変した、、、、そんな内容でした。


犬も、どんなに毎日エサをやって可愛がっても、
その家の主が誰なのかを瞬時に判別するといいますから、
サルが転んだ相手への態度を変えるというのは、容易に想像できますよね(笑


なのですが、、、
このような行動はメスザルも取るのでしょうか。
正解はわかりませんが、私には自分のDNAを残すために
勝負や生存にこだわるオスザル特有の行動のように思えてしまいました。


なぜ、こんな話をするかといえば、男性と女性では性的特徴というよりも、
社会的歴史的体験や育てられ方の違いから、
何かしらその特徴に違いがあるような気がするからです。
男性社会を《転ぶとなめられる》社会と決めつけるつもりはありません。
しかし、それがどうであれ、時代が女性活躍を歌い上げるのであれば、
男性、女性、それぞれの行動様式の特徴と、
相手がそれにどう感じるかをお互いに知っておくと、
女性が活躍している社会のイメージの共有が進むのではないでしょうか。



そこで、今日は、あべ弘士さんのサルのエピソードを参考に、
私が女性目線で感じる男女間のギャップについて書きたいと思います。


まず、あべさんの《転ぶとなめられる》社会について、
男性はどう感じているでしょうか?
女性の場合は、多くの場合、相手が転んだからといって、
なめたりする人は少ないような気がします。
転んだのが男性であっても、女性であっても、です。
むしろ、転ぶのを恐れて、何もしない人を
尊敬しない傾向があるのではないか、と。
少なくても私を含めて私の周りにいる女性には、
そういう傾向を感じます。


なぜでしょう? 
女性には子どもを一人前に育てたいという本能があるから、
相手を「なめる」という指向がないのかもしれませんね。
なめたら、人は育たないからです。



さて、《転ぶとなめられる》社会では、
意見は言いやすいでしょうか。


男性の発言は、女性から見ると、とても婉曲的で、核心がわかりにくい、
...なんてことが往々にしてあります。
ふと《転ぶとなめられる》という情報がDNAに組み込まれているからかしら?と
考えましたが、実際のところはどうなんでしょうか?


女性は「こういうことをすると攻撃される」という情報が、
DNAに十分には組み込まれていないからか、
良くも悪くも男性よりも発言が大胆かつ直接的な気がします。
相手の発言が婉曲的であると「で、つまり...?」と詰め寄ったり(笑


一方、男性は、相手の表現が婉曲的であろうとも、
そのまま相手の気持ちを汲み取ろうとするのではないでしょうか。
良く言えば、男性はやさしいコミュニケーションを取っているのに、
女性は、それをまどろっこしいと感じてしまったりする。


ある時、ある企業で、こんなシーンを見かけました。
本部長クラスの方(男性)が部下(男性)の男性に
こんな表現でフィードバックしました。


「いや、これはこうしろと言っているんじゃないですよ、
ひとつの感想として聞いてもらって、
吟味してより良い修正をかけてください」
それは、その翌日に行われるイベントの内容に関するフィードバックでした。
部下たちがその後、右往左往したのはいうまでもありません。


女性から見ると、「男性はなぜ〜?」。
男性から見ると、「女性はなぜ〜?」。
そんなことがお互いの間で年中起きているのだと思います。
言うまでもなく、どちらが正しいわけでもありません。
重要なことは、その違いを理解し合いながら、
「男性は/女性はなぜ〜?」ではなく、
双方がお互いの良い点を活かし合うことでしょうね。
さらにいえば、今日の記事では、男性/女性と括ってしまいましたが、
パーソナリティはそもそも個々に違います。
その違いを認め合って活かし合う社会になったら最高ですね。
人の目線はどうでもいいよ...と。

今回は、あべ弘士さんの「サルの前では絶対に転ぶなよ」から
いろいろと考えてみました。
あなたは、どう感じましたか?


10月に入りました。今年もあとわずか3カ月です。
今週もどうぞ良い1週間をお過ごしください!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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